まるで宝石のような多肉植物の寄せ植え「ちまちま寄せ」のブームの火付け役となったタニラーのMAiさん。植物を育てたことすらなかったMAiさんが多肉植物をこよなく愛するタニラーになり、ファンを魅了し続けるようになったきっかけとは──。

脇役だったセダムを主役にした「ちまちま寄せ」

── MAiさんが作る作品は、小さい鉢の中にたくさんの多肉植物がギュッと詰まってて、とてもかわいいですね。また、カラフルで多肉植物のイメージが変わりました。

 

MAiさん:
ありがとうございます。8年前、たまたまインスタで多肉植物の寄せ植えを見て「なんってかわいいんだろう」と一瞬で虜になり、この世界にのめり込んでいきました。

 

それから自分なりにアレンジして、今のスタイル、セダムをぎゅっと集めた「ちまちま寄せ」に落ち着きました。

 

多肉植物にもいろいろな種類があるのですが、私が使うのは主にセダムという種類。すき間を埋めるのによく使われる小さい多肉植物ですね。種類も豊富で400種類以上あると言われています。

 

「脇役になりがちだったセダムを主役にしたらかわいいかも!」と思って熱中するように。

 

作品はとても小さく、手のひらに収まるくらいの大きさ(写真:MAiさんのInstagramより)
作品はとても小さく、手のひらに収まるくらいの大きさ(写真:MAiさんのInstagramより)

多肉植物は、基本は緑色です。赤やピンク、オレンジ、紫、黄色など色々あるのは紅葉しているから。白や黄色の花を咲かせるものもあり、季節の移ろいとともに、華やかに変化します。

 

── 紅葉で色が変わるんですね?

 

MAiさん:
種類にもよりますが、秋になると緑色の葉っぱが色づいてきて、寒さが進むにつれてピンクや赤、紫へと変化します。紅葉を楽しみたいなら、秋のうちから寄せ植えをするのをおすすめします。

 

また、季節だけでなく、日当たりや水やりの量、肥料の有無によっても色が変わります。

 

多肉植物はインテリア向きだと思っている方が多いと思いますが、外での管理が理想です。カラフルな紅葉を楽しむためには十分な日光と寒さが必要です。特に日光が不十分だと、葉がひょろっと伸びてしまって、かわいい姿にならないんです。    

 

MAiさんが自宅で育てている寄せ植えたち。「容器選びも楽しいですよ」とMAiさん(写真:MAiさんのInstagramより)
MAiさんが自宅で育てている寄せ植えたち。「容器選びも楽しいですよ」とMAiさん(写真:MAiさんのInstagramより)

わが家でも50鉢以上の寄せ植えを育てているので、毎日天気予報をチェックして、氷点下になる冬には家に入れたり外に出したり。完全に多肉植物中心の生活です(笑)。

 

手をかけた分だけかわいくなるので、育てがいがあります。子育てと同じですね。