変動型を選んだ人の3つのリスク回避策

これから金利が上昇するかもしれないと思うなかで、金利が低い変動型を選択する場合は、いくつかのリスク対策を考えておきましょう。

 

1つ目は、金利上昇の際に返済ができなくなるローンの組み方はせずに、返済額を抑えて余裕を持ったローンにすること。

 

2つ目は変動金利から固定金利に切り替えること。しかし、注意しなければいけないのは住宅ローンの借り換えには手数料がかかります。手数料がどれだけかかるかを事前に把握したうえで、タイミングを見て実施しましょう。

 

3つ目は繰り上げ返済です。繰り上げ返済には、返済期間を短縮する「期間短縮型」と、月々の返済額を軽減する「返済額軽減型」があります。

 

同じ金額を繰り上げ返済するなら、期間短縮型のほうが利息軽減効果は高いのですが、金利上昇局面で毎月の返済負担が大きいようであれば、返済額軽減型で繰り上げ返済をしましょう。

 

期間短縮型は、総返済額は減りますが、毎月の返済額は変わらないからです。こちらも自分の収入や資産状況を見極めたうえで、どちらを選ぶか決めましょう。

 

こうしてリスク管理をしながら、住宅ローンについては考えることが賢明です。

 

文/経済アナリスト 森永康平

参考/住宅金融支援機構「住宅ローン利用者調査」https://www.jhf.go.jp/about/research/loan_user.html 住宅金融支援機構「民間金融機関の住宅ローン金利推移(変動金利等)」https://www.flat35.com/loan/atoz/06.html