現在2歳になる息子・たろうくんを育てるインスタグラマーのてんてこまいさん。その可愛らしい投稿イラストが人気で、多くのメディアで取り上げられています。そんな彼女の「(息子が)一つのことに集中できない理由」という投稿漫画が素敵だと、注目を集めていました。

楽しい世界を大人の都合でぶち壊してないか

「んもー気ぃつけてよー」

 

お子さんがなにかよからぬことをしてしまったとき、もしかしたらみなさんのご家庭でも出たことのある言葉なのではないでしょうか。

 

てんてこまいさんからその言葉がでたのは、たろうくんがコップの麦茶をこぼした瞬間でした。その日だけで4度目のことだったそうです。

 

ため息まじりにお子さんに伝えながら、テーブルにこぼれた麦茶を拭く、てんてこまいさん。しかしそのとき意外にも、お子さんからこのような言葉がでてきます。

 

「かわいーねえ」

 

驚くてんてこまいさんに、お子さんは再度語りかけます。

 

「みてこれ。かわいーうさぎ」

 

指をさした先にはお茶の拭き残し。お子さんにはその拭き残しのかたちがうさぎのように見えたのでした。

 

そんな可愛らしいお子さんの発見に、てんてこまいさんは急いだ気持ちがすっとんでしまい、思わず笑みがこぼれたのだとか。

 

どう見てもうさぎには見えないと思いながらも、キラキラした目で教えてくれるお子さんと共に、てんてこまいさんも同じ目線でその世界を見ようとするのでした。

 

そのときふと思い出したのは、幼き日の自分も同じようにキラキラした世界に喜びを感じていたこと。

 

てんてこまいさんが小学生の頃、友人と集合場所にしていた秘密基地の記憶でした。

そこには普段味わえないときめきがあり、大人たちに内緒で集まった記憶はかけがえのない思い出。

 

そう考えたとき、てんてこまいさんはとても大切なことに気付きました。

 

「楽しい世界を見ているのに、大人の都合でぶち壊してたこともあったんじゃないかな」

 

注意することに一生懸命になるあまり、子どもの嬉しい瞬間に寄り添えない。

 

この悩みは意外と多くのママたちがもっているものかもしれず、「私もいつも怒ってしまう」「子どもの感性を大事にしようと思った」といったコメントが多く寄せられました。

大人がもう見ることができない世界だから

「これまでは子どもの食べムラや癇癪に余裕をなくすことが多々あったのですが、今回のことで子どもが考えていることを面白く感じ、接するとき心に余裕がもてるようになりました。もちろん自分がいっぱいいっぱいのときもありますが(笑)」と、より素敵になった現在の親子関係を話してくれました。

 

わが子との向き合い方に悩んだときには、一度同じ目線になってみて一緒に楽しんでみたり、子どもの見ている世界を想像してみたりすると関係性がまた違ったものになってくるのかもしれません。

 

難しい時期のお子さんと向き合うてんてこまいさんの、シンプルながらも素敵な“気づき”が、きっとみなさんにも素敵な発想の転換をもたらしてくれるのではないでしょうか。

 

取材・文/可児純奈