「子どもを抱きながらただ泣いてる、みたいな日もありました」と語るのはお笑い芸人・たんぽぽの白鳥久美子さん。妊娠中、そして出産後の不安も尽きませんが、どのように向き合っているのでしょうか?また、出産前から金銭面について考えていた白鳥さんですが、産んでからわかったこともあると言います。お話を聞きました。

あんたが悪いんちゃう!

── 妊娠中の不安はどのように解消されていたんですか?

 

白鳥さん:
結婚して出産している女芸人も多かったので、みんながその知識を教えてくれたり。あと、女芸人ってそういうのを笑いに変えてくれるじゃないですか。何か不安を口にしても笑いで返ってくるから、そこはちょっと気楽でしたね。真剣にならずに、いい意味でちょっと逃げられるっていうか。

 

── 出産されてからの交流はいかがですか?

 

白鳥さん:
コロナ禍だったので、すぐには会えなかったんですけど、ちょっと落ち着いたぐらいのころにニッチェの2人が来てくれました。

 

あとは、清水ミチコさんとか、森三中の黒沢さんと光浦さんの4人でやっているグループLINEがあるんですけど、リモートで顔見せたり、っていういまどきのやつはやりましたね。

 

── 出産されてからの悩みというのも相談されたんでしょうか。

 

白鳥さん:
愚痴は言いましたね。

 

うちは直属の先輩にクワバタオハラさんがいらっしゃるんですけど、ベテランママさんなんですよね。くわばたさんとYouTubeでコラボする機会があったときにいろいろ聞いてもらいました。

 

イライラが止まらないんですけど、って言ったら「ホルモンのせいや!」って。それで済ませてくれるのって気楽じゃないですか。「あんたが悪いんちゃう!」みたいな。

 

くわばたさんにはだいぶメンタル面で助けていただきました。本も出されているので、読みながら号泣して。「みんな経験することだから、そういうふうに悩むの、わかるわー」って言ってくれる感じがありがたかったですね。

 

── 周りに支えてくれる人がいたんですね。

 

白鳥さん:
そうですね。でも、子どもを抱きながらただ泣いてる、みたいな日もありました。なぜか泣ける、みたいな。

 

── 自分でも理由が分からない?

 

白鳥さん:
もう悲しくなっちゃって。でもくわばたさんに言わせると、ホルモンのせいらしいです。

 

もう不安で。ちゃんと育てられるのかなあ、とか、もし私が気づかなくて、その間に死んじゃってたらどうしよう、って悪い想像しちゃって。そういうときはひたすら泣いてましたね。今思えば、時が経つのを待っておけば大丈夫だったんだな、って思います。