年々、スーパーやコンビニで売り場面積を広げているグミ。昨年も「地球グミ」がTikTokでバズるなど、何かと話題になっていることを知りつつも、ブームについていけてない人もいるのでは?いま、グミ市場で何が起こっているのか、日本グミ協会で名誉会長を務める武者慶佑さんに伺いました。

ブームのきっかけは「SNSとの相性の良さ」

── 近年、コンビニなどでもグミの売り場が拡大しているように感じます。グミはいつから人気になっているのでしょうか?

 

武者さん:
2013年頃からグミ市場の成長率は右肩上がりに伸びています。

 

グミが話題になったきっかけはSNSの普及ではないかと考えています。グミはカラフルなヴィジュアル、ユニークな形、触りたくなる弾力性など、SNS映えする要素を兼ね備えています。

 

SNSの普及とともにグミが人気に(写真:日本グミ協会会長・あいうえおのグミチャンネルより)

SNSの普及とともにグミが人気に(写真:日本グミ協会会長・あいうえおのグミチャンネルより)

2011年以降、Twitterの利用者が急増し、2015年からはInstagramが、2018年からTikTokが登場し、それと共にグミ市場が拡大してきたという訳です。

 

特にここ1〜2年は、TikTokに代表されるショート動画が流行り出し、ティックトッカーがグミをアップするとユーチューバーがYouTubeで取り上げるなど、相互作用が功を奏し、ますますグミ人気が高まっていると感じています。

 

── コンビニの売り場を見ていると、次々とグミが発売されている気がするのですが、年間にどれくらい新しいグミが登場しているのですか?

 

武者さん:
正確にはわかりませんが、某テレビ局が調べてみたところ、200種類以上はあったそうです。ただ、私の感覚としては、もっと多いような気がしています。年々、参入メーカーも増えていますしね。最近では、追いきれないレベルになってきています(笑)。

 

発売日でいちばん多いのは火曜日です。SNSで話題になるとすぐに売り場から消えてしまうので、火曜日の前後は要チェックです。

 

武者さんの部屋に設置されている自作のコンビニ棚
武者さんの部屋に設置されている自作のコンビニ棚

── コンビニの売り場面積にも限りがあります。それだけ発売されると、消えていくグミも多いのでは?

 

武者さん:
確かに消えていくグミもたくさんあります。

 

そもそも、 コンビニの売り場が、新商品を2週間で売りきることを目安に売場管理していると言われているので、発売されても売れ筋でないと判断されたグミはすぐに消えてしまいます。それを見越して、最初から「季節限定」や「期間限定」として発売するグミもあります。

 

しかし、消えてしまうグミの中には、SNSの声により再販されるものも多くあります。

 

たとえば、UHA味覚糖の雫型グミの「水グミ」。発売当初はテスト商品だったのか、すぐに終売しました。しかし終売後もSNSで話題になったためか、再販されたところ、今度は「水グミをジュースに入れたら、色がついて膨らんだ!」と動画でバズりました。それを最近、ヒカキンさんが真似してYouTubeにアップしたことで、また話題になっています。

 

度々SNSで話題になる「水グミ」(写真:日本グミ協会会長・あいうえおさんのTwitterより)
度々SNSで話題になる「水グミ」(写真:日本グミ協会会長・あいうえおさんのTwitterより)

つい先日発売された春日井製菓の「グミだよ。レモネード味」も同じですね。昨年12月に乳酸菌ドリンク味の「グミだよ。」が発売になりその美味しさから話題になりましたが、やがて終売に。しかし根強いファンの声がSNSで出続けていました。そして先日、新たにレモネード味として再販されました。再販が判明した時はSNS上で話題になりましたね。

 

2021年発売の「グミだよ。乳酸菌ドリンク味」。こちらの人気を受けて2022年夏には「レモネード味」が登場(写真:日本グミ協会会長・あいうえおさんのTwitterより)
2021年発売の「グミだよ。乳酸菌ドリンク味」。こちらの人気を受けて2022年夏には「レモネード味」が登場(写真:日本グミ協会会長・あいうえおさんのTwitterより)

こういった具合に、本当にSNSで話題になったグミは復活が多いんですよ。