「おてつたび」とは「お手伝い」と「旅」を掛け合わせた造語。少子高齢化による人手不足に頭を抱える地域と、働きながら地域の魅力を深く知る旅をしたい人のマッチングサービス「おてつたび」が今、注目されています。ある女子大生が「おてつたび」を選び、全国を旅している理由とは。旅を続ける平野綾佳(ひらの・あやか)さん、おてつたびって何でしょうか?(全3回中の2回目)
旅の上級者が「おてつたび」を選ぶ理由
── おてつたびのサービスを利用しようと思ったきっかけを教えていただけますでしょうか。
平野さん:
私は旅が好きなのですが、旅って交通費や滞在費などお金がかかるので、学生の自分には簡単に行けるものではありませんでした。そのため一生懸命アルバイトをして、お金が溜まったら旅をする、という生活を繰り返していたんです。
そんなときに「おてつたび」というサービスを見つけて、働いてお金を稼ぎながら旅をできるなんて自分に合っているな、と思ったことがきっかけで利用を始めました。
また、単純に農業に興味があったので「未経験でも農業の仕事が手伝えて、アルバイト代ももらえる」ということが私にとってはありがたく、サービスを利用しようと思った理由のひとつになっています。
── 平野さんにとっての旅の魅力とは何でしょうか?
平野さん:
そこに何があるのか、何が起こるのか分からないというドキドキ感と不安が混じった感情がとても好きで、自転車で全国を巡るなどしていました。
一方で、旅を続ける中で刺激が少しずつなくなり、物足りない感覚が芽生えていました。
──「おてつたび」では、刺激がなくなるということはないのでしょうか?
平野さん:
おてつたびを利用すると、毎回、年齢も背景も違う人に出会え、お手伝いする仕事の内容も変わるんです。同じことの繰り返しがなく、なんだか「旅」そのものの形が自分の中で新しく変わったような感覚がありました。毎回新鮮さがある。そんなところに魅力を感じてリピートしています。