家計再生コンサルタントとして2万4000軒以上の家庭診断をしてきた横山光昭さん。貯まる・貯まらない夫婦の差は、ふだんの2つの習慣が影響するとか。それは「シンプルなものです」と話します。物価は上がり収入は平行線。もう待ったなしです。
家計相談に来た人にFPが必ず問いかけること
「現在の家計の状況をまとめてみてください」。私たちは家計相談を行うお客様に、事前にそのようにお願いしています。
ご夫婦であれば、月の収入はそれぞれいくらなのか。二人あわせた世帯収入に対し、費目ごとの支出はいくらなのか。家計を整理し、収支を明らかにしてもらいます。
ひと言でいえば「現状把握」です。貯金の第一歩として重要だからです。
貯められる人(世帯)の場合、つねに家計の現状を把握し、毎月の収入の範囲内で生活をしています。そして黒字分が貯金として積み上がっていきます。
一方、貯められない人(世帯)の場合は、家計の現状把握はアバウトです。そのため、収入の範囲内でやりくりしているつもりでも赤字の月が多く、貯金を積み上げられません。
ですから、まずは家計を整理し、収支を明らかにすることをおススメします。するとそれだけで気づきを得られることが多いのです。
これをふだんから当たり前のように習慣にしていくといいでしょう。