側溝にシンデレラフィットする猿の姿も

── この夏は暑い日が多いですが、猿たちの様子はどうですか。

 

園長さん:
猿は暑さに弱いので、大人の猿たちは暑い日は日陰にいてあまり動きません。木の影が動くとそれに合わせていつの間にか猿たちも移動しています(笑)。

 

涼しい側溝が人気で、側溝に挟まってくつろぐ猿たちをスタッフが「側溝同好会」と名付けておもしろがっています。

 

側溝にシンデレラフィットするウズマキ君
側溝にシンデレラフィットするウズマキ君

4月〜7月に産まれた赤ちゃんたちは、そろそろお母さん猿から離れて行動範囲を広げていく時期ですね。暑さに負けずに元気に遊び回っています。

 

母猿によって子育てのしかたに個性があるのも、見ているとおもしろいですよ。心配性で、赤ちゃんが自分から離れると足を引っ張って連れ戻したり、食事中は足で押さえているお母さんもいます。そうかと思えば、ほかの猿の毛づくろいに夢中で子どもから目を離すお母さんもいますしね。

 

ママと歩行練習中の赤ちゃん猿のヤヨイちゃん
ママと歩行練習中の赤ちゃん猿のヤヨイちゃん

── お父さん猿は子育てにどう関わるのですか。

 

園長さん:
猿に父親の自覚はないので、直接子育てに関わることはありません。

 

赤ちゃん猿がお母さんから離れて行動するようになると、群れの若い猿たちが相手をしてやります。9月頃からはしつけも始まり、目上の猿のエサを取ってはいけないなど、群れのルールを教わります。ボス猿へのふるまい方も、お母さん猿やほかの猿たちの態度を見て学んでいきます。

 

── 猿たちにとって飼育員さんはどんな存在なのですか。

 

園長さん:
1週間に40時間も一緒に過ごしているので、親しみは感じてくれているはず。

 

とはいえ、友達とはいえないですね。知り合いという感じでしょうか。向こうから触ってくることはあっても、こちらからは触らせてくれない。特に出産後のメスは、赤ちゃんに近づくだけですごい顔をして怒ります。気性が荒くてしょっちゅう飼育スタッフと揉めている猿もいますしね(笑)。

楽しい顔はめパネルも充実!
楽しい顔はめパネルも充実!

さる園では、スタッフが毎日お客さまに猿たちの生態や見どころを解説しています。スタッフが作った顔はめパネル もたくさん用意していますし、猿の生態や見どころについて学ぶ「観察シート」など子どもの学習に役立つアイテムも用意しています。

 

山の中とはいえこの夏は特に暑いので、熱中症対策をしてぜひ遊びに来てください。

緑がいっぱいで自然豊かなさる園
緑がいっぱいで自然豊かなさる園

取材・文/林優子 写真提供/高尾登山電鉄