心身が不調になっても高齢者が幸せな社会にしたい
メイミさんは「笑い・ユーモア」を通して老いへの恐れや思いこみを変えようとしています。
「認知症や要介護の方から、驚くほどのまっすぐさやエネルギーをもらっています」
健康で若くありたいと思っていても、そうはいきません。老いや介護は誰もが通る道で、時には落ち込むこともありますが、気持ち次第で幸福にも不幸にもなれる…。
「落ち込む人や不幸だと感じている人を、笑いをきっかけにしてなんとかしたい。
高齢者がニコニコ笑って幸せそうにしていたら年をとるのもいいものだな、と若い人に感じてもらえると思う」
メイミさんの笑いの根底にあるのは、“愛と感謝”。介護職として働いていたとき、利用者に「ごめんね」と言われることが多く、今でも心にひっかかっています。
「本当は『ありがとう』と言ってほしかった。これまでの人生で誰かを支えてきた意味で、皆『お互いさま』なんですから」
デイサービス職員として勤務中、入浴や食事介助の際、「年をとって迷惑かけてばかりで、私なんてダメ」「私なんかと話してもつまらないでしょう?」といわれることも。
その際は、「ふだんの生活ではお会いできない人と一緒にいられて幸せです」と、メイミさんは必ず伝えていました。
「人生の先輩たちと一緒に過ごせて、本当に幸せだなと感じています。
だから、意味ある時間、必要な時間を共にしているとしっかり伝えたい。今ここで私達がこうしていることに、意味があるんだと」