超高齢化社会が訪れるにつれ、世の中は「終活」の話題で溢れています。テレビをつけても、書店のベストセラーコーナーを見ても、「終活」の文字を見ない日はない、と言っていいほど。

 

三世代同居のわが家の義父も例外ではないようで…。

捨てられない義父が処分を始めた…!

わが家の義父は80代半ば。年齢の割にすこぶる元気ではあるものの、ここ数年、さすがに衰えを感じることが増えてきました。

 

義父本人も「まだまだ元気」「100まで生きる」と豪語してはいるものの、膝を痛めて立ち座りが億劫になったり、物忘れが徐々に増えてきたり…と、これまでのように自分の健康に自信いっぱい、というわけにいかなくなってきたようです。

 

そんな焦りも手伝ってか、ここ最近の義父は、いわゆる「終活」に熱中しています。

 

もともと義父は几帳面な性格で、身の回りのものにラベルをつけて整理整頓するのが大好き。

 

それはいいのですが、物をなかなか捨てられない性格でもあるので、義父の書斎には、数十年前のテレビ番組を録画したビデオテープ(VHS)や、この家で三世代同居を始める前に住んでいた大規模マンションの自治会活動に関する書類などが、ぎっしりと棚を埋め尽くしていました。

 

もはや絶対に必要になる日は来ないと義父自身もわかっているはずなのに、頑なに捨てようとしなかったそれらの古い書類。

 

私たち家族も、勝手に捨てるわけにいかないし…義父の気が済むまで放っておくしかないね、と言い合っていたのですが、今回はついに義父も重い腰を上げて処分を始めたのです。

 

かつてなかった義父の行動に、今回は「本気だ…!」と私たち家族も驚きました。

 

そうして一度終活を始めたら、そこは几帳面な義父のこと。やるとなったらとことん、なのです。

 

始めのうちは家族も、おじいちゃんも歳だし、いろいろと整理しておいてくれるのは万が一のときも助かるよね…という程度だったのですが、そのうちに困った事態が起き始めたのです。