村民の悲願である「モナリザ」に再挑戦

── そのモナリザが、今年、再び描かれるんですね。

 

鈴木さん:

そうです。前回の「モナリザ」を描いてから19年の月日が流れました。この間に、田舎館村の田んぼアート技術は格段にアップしました。コンピューターのソフトウェアを駆使し、遠近法を用いて下絵を描くようになりましたし、測量技術により繊細な絵が描けるように。使える稲の色も大幅に増えました。

 

今の我々の力で、「モナリザ」をどれくらい本物に近い形で描けるか挑戦してみたい。役場の職員も、農家の方々も、田んぼアートに携わる人間はみんなどこかで、同じような気持ちを抱いていたと思います。

 

── 前回と比べてどれくらい進化しているか、出来上がりが楽しみです!見頃はいつですか?

 

鈴木さん:

稲が育成した7月中旬〜8月中旬です。過去2年はコロナ禍で中止していましたが、今年は3年ぶりに村役場の展望台からの観覧も実施する予定です。また、役場のホームページのライブカメラからも、現在の田んぼアートの様子を見ることができます。

6月時点での「モナリザ」の様子
6月時点での「モナリザ」の様子

村民の悲願である満を持しての再チャレンジです。ぜひたくさんの人に見てもらえたら嬉しいですね。

取材・文/酒井明子