障がい者や高齢者、子育て中の女性とともに、地域の資源を活用し心身に良い商品を開発し続けている松本梓(まつもと・あずさ)さん。松本さんが全国にしかけていく地域資源の活用と多様な人材の活躍を推進する「jiwajiwaな、ものづくり」とは。

多様な人材が関わる「jiwajiwaな、ものづくり」

── 立ち上げたチアフル株式会社ではどのような事業を展開されているのでしょうか。

 

松本さん:

はい。2016年に「ものづくりの輪を、繋いでいく、広げていく」ということをミッションに創業し、現在奈良を拠点に活動しています。

 

具体的には「jiwajiwa(じわじわ)」という奈良の自然素材・ハーブのセルフケアアイテムを展開するブランドを立ち上げており、合成香料・着色料などをいっさい使用しない素材を生かした商品を発売しています。

 

無添加せっけん、アロマスプレーなどさまざまな商品を取り扱っていますが、定番商品は「お風呂のハーブ」という入浴料です。

 

原材料の充填から外装袋の詰め込みまで一つひとつ手作業で仕上げているのですが、現在、地域の生産者の方々から約20品目の原材料を仕入れて取り扱いをしています。

ハーブの生産者さんたち(有限法人ポニーの里ファーム)

 ── どのような方が生産や販売に関わっていらっしゃるのでしょうか。

 

松本さん:

生産には障がい者、高齢者の方々が50名ほど関わってくださり、情報発信や生産管理には子育て中の女性が在宅ワークで関わってくださっています。

 

また、全国に50店舗ほどある販売協力店の皆様がお客様の手元に届けてくださっています。