イラッとくる「できる範囲で」はやっぱり…
家事や育児は家の中で行われますが、そこでもっとも相手をイラッとさせてしまう「できる範囲で…」は何があるでしょうか?
いろいろとある中でも、共働きの夫が言う「できる範囲で家事をする」そして専業主婦の妻に夫が言う「できる範囲で育児をする」にイラッとくる妻は多いのではないかと思います。
共働きで6歳と2歳のお子さんを育てているママのHさんは、夫に対してこんな風に思っているといいます。
「結婚するときに、家事育児はお互いできる範囲で協力してやろうねと話しましたし、夫もやっているつもりだと思います。
でも、子供が生まれたら育児まわりは気づけば私がやっていて。洗濯物は数日たたまなくてもなんとかなりますが、子供は放っておけないので、気付いたらやる、できる範囲でやる…という訳にはいかないですよね。
夫は子供のようすや泣き声に対してアンテナが鈍いので結局、気づいて私がやることに」
もともとの「できる範囲」に差があると、1人に負担がかかってしまいがちですね。
また、1歳のお子さんがいる専業主婦のEさんは、
「家事は基本的に私が担当だと思っているので特に不満はありません。でも子供は2人の子供なので、夫も私も家にいるときは同じだけ子供に向き合って、責任持って世話する立場だと思うんです。
子供がウンチが出ていてもママー!と呼ぶだけでおむつを替えようとしないですし、前なんて今手が離せないから替えてあげてと頼んだら、自分でやってよ~なんて言うんですよ。自分って…誰の子なの?と思いましたね」
「できる範囲で」とは、本来やらなくても良いことを頼まれたときに言う言葉。
そう考えると、やる・やらないを選べない育児の場面でそれを言われたら、イラッとしてしまうのも分かる気がしますね。
こんな人はぜひ「できる範囲で」やってみて
いっぽう、なにごとも頑張りすぎてしまう人や、いいかげんに済ませることに罪悪感がある人にとっては、あえて「できる範囲で」と考えてみるのがおすすめです。
以前公開した記事「ママがしんどくても「家事の手抜き」ができない4...つの理由解決方法はあるのか」でも、「休むべきなのに、少しの汚れが気になってイライラするときは、見なかった!と声に出すと気持ちが切り替わりますよ」といったアドバイスが紹介されています。
またそういう性格の人は、職場でも他の人が見過ごしている小さな作業にいち早く気づくため負担が増えたり、頼まれるとNOとは言えず仕事を持ち帰ってしまったりしがちです。
しんどいと感じたら、ぜひ「できる範囲でやってみよう」と考えてみてはいかがでしょうか。
すでにあなたは、十分過ぎるほど頑張っているはずですよ。
文/高谷みえこ