あなたは誰かに頼み事をしたとき、「できる範囲でがんばります」と言われたらどんな印象を受けますか?
「甘えてる」と思う?「地に足がついていて良い」と感じる?
同じ「できる範囲で」も、相手や状況によって感じ方は大きく変わるのではないでしょうか。
今回は、家事育児に関して夫婦で感じる温度差や、「できる範囲で」の良し悪しについて考えてみました。
「できる範囲で」は、どんな時に使う?
世間では、どんな場面で「できる範囲で」という言葉を使うでしょうか。
何かを引き受けて取り組む際にどこまでできるかは一人ひとり違うため、非常にあいまいな言葉だといえます。
お客さん相手の仕事では、料金とサービス内容がきちんと決まっているため、通常は使いませんよね。
もし、要望が叶うかどうか不確かな場合でも「できる限りがんばります」といった受け答えになるかと思います。
いっぽう、会社で上司や他の部署から日頃の業務範囲を超えた依頼や協力を頼まれたときには、断らないまでも、本来の業務に支障をきたさないよう「できる範囲でやらせていただきます」といった返事をすることもあるでしょう。
また、自分には少し荷が重い業務を担当することになったときなどに「できる範囲で頑張ってみます」と言う人がいます。
つまり、まずは取り組んでみて「自分には難しすぎる」「これ以上1人ではできない」と感じたらヘルプを出す心づもりで、「できる範囲で」と言っているわけですね。
いずれにしても共通するのは、
- 本来やらなくても良いことを頼まれたとき
- 100%責任を持ってやりとげる自信がないとき
といったシチュエーションで使われる言葉だといえます。