この春小学校に入学した新1年生も、そろそろ学校に慣れたころかと思います。

 

小学生の日課といえば宿題。1年生に限らず、帰宅後に宿題をやらないといけないのに、なかなか始めようとしない子供にイライラしてしまうことはありませんか?

 

「さっさと終わらせてしまえば心おきなく遊べるのに…」

 

仕事や家事を日々段取りよく進めていかなくてはならない大人からみると、遊んだりゲームをしたりしてなかなか宿題を始めようとしない子供がもどかしく、理解できないかもしれません。

 

今回は、子供がなかなか宿題を始めない理由や心理、またそれに対してどう声をかけ工夫すると効果的なのか…...小学生のお子さんがいるママの体験談も参考に考えてみました。

理由その1:やらなくても困らない

子供は先の見通しが苦手で、目の前の利益で判断しがちな特性を持っています。

 

遊びやゲームと宿題を比べれば、当然前者の方が楽しいですよね。

 

もし外で遊ぶときに裸足で出かけたら足が痛いので靴を履きますが、宿題をやらなくても今すぐには困らないのであれば、目の前の遊びやゲームをやってしまうのは当然といえます。

 

「先生に叱られる」のは困る、イヤだ…というお子さんにとっては、宿題をやる動機になりますが、昔と違って体罰は許されませんし、先生のタイプと子供の性格の組み合わせによっては「叱られたら困る」とあまり感じていない可能性もあります。

この場合は、もし宿題をやらなかったらこの先自分に何が起きるのか、どう困るのか、子供が想像できるように話してあげると良いでしょう。

 

「今日授業でやったことをもう一回お家でやると、すごく覚えられるんだよ。ママが小学校のとき、ある日宿題をやってなくてね、学校で習ったことを忘れてしまったの。次の日先生に聞かれて答えられなくて。昨日学校では分かったのに…って悔しかったから、それから宿題はちゃんとやるようにしたんだよ」

 

「将来、(子供の憧れの職業で)活躍しようと思ったら、かならず勉強や練習が必要なんだよ。でも、急にやろうと思ってもできないよね。今から少しずつ、勉強する習慣を身につけておけば安心だよ」

 

話すときには「やらないと困る」で終わらせず、宿題をやるメリットを最後に伝えてあげられると良いですね。

理由その2:分からないからやりたくない

他に夢中になっていることもないのに、声をかけても宿題を始めない、ドリルやノートを広げても手が動かない…という様子が見られたら、内容が理解できずに困っている可能性もあります。

 

子供たちの生活や将来のためにママやパパは毎日一生懸命働いていますが、その分、ゆっくり子供の宿題をする姿を見る余裕がなく、子供が学習で困っているのを見逃しているかもしれません。

 

まずは「いま学校では、どんなことやっているの?」と声をかけてみて、子供に教えてもらう形で様子を見るのがおすすめです。

 

多少間違っていても教えてくれれば良いですが、何も言えないようなときは一度担任の先生などに理解度を確認し、ついていけていない場合は、休日などに少し時間を取り、さかのぼってつまずいた箇所を一緒にみていく作業が必要になるかもしれません。