娘のつむちゃん、息子のいとくんふたりを育てるミロチさん(@mirochi8989)がインスタグラムに投稿する漫画が大人気です。子どもふたりとのやりとりをユーモラスに描く漫画の中でも、特にある日の親子の攻防を描いた作品は思いもよらぬ結末で、多くの注目と共感を集めました。

子どもの目を避け、大好きなカレーパンを食べるために作戦を練るも…?

それはある日のおやつの時間。

 

ミロチさんがその日どうしても食べたいと思っていたのは、大好きなパン屋さんで買った大好きな甘口のカレーパンでした。しかし、食欲旺盛な子どもたちに対して、ミロチさんにはこんな悩みが…。

 

「子どもたちは大人の食べるものを敏感に察知して奪いにくるんです…。そこで、つむさんにはドーナツ、いとくんにはせんべいをあげてひきつけた際に、カレーパンを食べようとしていました」

 

しかし、カレーパンをひと口食べたところで、娘さんから「なに食べてるの?」とまさかの追求!

 

「ただのパン…」と必死でごまかすミロチさんですが、娘さんからは「つむたんカレーだいしゅきなんだけど」と更なる攻撃が。カレーの香りでバレてしまった様子…!

 

大事なカレーパンを取られるかもしれないピンチに追い込まれたミロチさんは、甘口のカレーパンにも関わらず「うっ…!これすごく辛かったあああああ!」と苦し紛れの演技をすることに。

すると…娘さんはその演技を信じ、ミロチさんの頭を撫でて「だいじょうぶ…?」「よちよちからかったねぇ」と優しい言葉をかけてくれたのです…!

 

思いがけず、娘さんに慰められたミロチさんは娘さんをだまそうとしたことを反省し、「童心に帰ろう…」と清らかな心になることを決意したのでした…。

 

この漫画を読んだ読者からは「私も心が浄化されました」「いい子すぎる」と多くの反応が寄せられています。

 

ミロチさんは、娘さんからカレーパンを指摘されたときの気持ちを「この状況なら絶対に大丈夫だと自負していたので、それはもう“ドキ!”と心臓が飛び跳ねました。子どもの観察力はあなどれないですね…」と話してくれました。悟られたくないことほど、子どもには見透かされたりするんですよね…。

 

また、「子どもの目を欺こうと色々手の込んだ事や演技をした結果、だましたような形になったのにも関わらず純粋に心配され、いかに自分の心が薄汚れていたのか気付き胸が苦しくなりました…。ちなみにこの後は、ふたりで抱きしめあって、カレーパンはどさくさに紛れておいしくいただきました」とミロチさん。

 

子どものピュアな心に触れることで、逆に自分の大人な部分にハッとしたり、反省したり…。それも育児の醍醐味のひとつかもしれませんね。

取材・文/阿部祐子 画像提供/ミロチ