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ほったらかしでも教育費が貯まる!貯蓄用口座の選び方

マネー

2019.03.19

2019.12.01

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貯金はしたいけど、お金の管理は苦手だし、めんどくさい。共働きだし、まだ子どもが小さいからなんとかなるでしょ?なんて先延ばしにしていませんか?人生には、支出の少ない時期もあれば、ある時期にまとまった金額が必要になるということもあるので、必要な時に焦らなくてもいいようにしっかり準備しておきましょう。

前回の「貯金できないあなたへ!最低限レベルの家計管理」に続き、ファイナンシャルプランナーの風呂内亜矢さんに、ラクに貯金ができる仕組みづくりについて教えていただきました。

目標貯蓄額は?


まずは、貯蓄目標を決めるところから始めましょう。将来必要になる金額は家庭それぞれだと思いますが、風呂内さんによると、貯蓄の目標額の目安は以下のとおりとのこと。

 

独身・共働き期…手取り収入の20〜30%

子育て期…手取り収入の5%(子どもが小中学生の時は10%)

 

具体的な金額として子育て世代が気になるのは、やはり子どもの教育費。私立に行くのか公立に行くのかでかなりの差が生じます。まずは、小学校から大学まで、それぞれの段階で子ども1人につき教育費だけでいくらぐらい必要になるのか確認しましょう。

風呂内さんによると、「一般的にいわれているのが、小学校〜大学までオール公立の場合は子ども1人につき800万円、オール私立の場合は2500万円くらい」とのこと。ただ、小学校までは公立で中学校からは私立、高校までは公立で大学は私立など、進路は様々。さらに地域によっても差があります。

 

そこで参考にしたいのは、文部科学省の「子どもの学習費調査」。

 

こちらには公立/私立の幼稚園〜高校までそれぞれいくらかかったかの実態調査結果がまとめられています。調査年によって金額は異なりますが、だいたいいくら必要になるのか、それぞれの段階で計算すれば目安となる金額が算出できます。

 

下記は「平成28年度 子どもの学習費調査」データより、学校教育費と給食費(以下A)、および塾代などの学校外活動費(以下B)の数字をピックアップしてまとめた表です。

*平成28年度全国平均の数字です。都市部はこの金額よりも高くなります。

公立 私立
小学校 中学校 高校 合計 小学校 中学校 高校 合計
1年間  学校教育費・給食費  104,484  177,370  275,991  557,845  914,138   1,006,001  755,101   2,675,240 
 学校外活動費 217,826  301,184  174,871  693,881  613,022  320,932  285,067   1,219,021 
 計 322,310  478,554  450,862  1,251,726   1,527,160  1,326,933   1,040,168   3,894,261 

 合計

(小学校は6年間

中・高は3年間) 

 学校教育費・給食費  626,904  532,110  827,973    1,986,987   5,484,828   3,018,003   2,265,303   10,768,134 
 学校外活動費  1,306,956  903,552  524,613  2,735,121  3,678,132  962,796  855,201   5,496,129 
 合計  1,933,860   1,435,662   1,352,586   4,722,108  9,162,960   3,980,799   3,120,504   16,264,263 

文部科学省 平成28年度「子どもの学習費調査」をもとに作成

 

たとえば、小学校〜高校まですべて公立だった場合は、学校教育(小・中学は給食費含む)にかかる費用だけで約200万円、すべて私立の場合は1,000万円を超える計算になります。塾や習い事をする場合にはさらにそれぞれ約270万円、約550万円がかかってきます。


これについて風呂内さんは、「合計額で見ると公立でもすごい金額になりますが、年間で見ると1人につき30万円とか50万円くらい。養育費と合わせて1人につき1年で100万円くらいかかるイメージを持っておくといいと思います。これは日々の生活の中でやりくりして、高校までは毎月の家計の中で賄えるところに行くのが堅実です」といいます。

ただ、公立であってもある程度まとまった金額が必要になるのが大学の費用。受験料や入学金、初年度の授業料などはあらかじめ計画的に貯めておく必要があります。私立に行く、1人暮らしをする、留学をする、となると振れ幅はかなり大きくなります。

「そうなった時に慌てないように、子どもが生まれたら月2〜3万円ずつ大学資金として積み立てておくといいと思います。子どもが高校を卒業する頃までに200万円くらい準備できておくと、大学の入学費用や1年目の学費などは一旦やりくりできるので、それ以降はそこからの収入でやりくりできます。現行制度であれば、児童手当は初めから貯蓄にまわすなどするのがおすすめです。ただ、学資保険をかけているご家庭はそちらで賄えるので、考え方は別になります」

これまで貯金してこなかった!という方は、これから何回かはボーナスに手をつけずにまとめて貯めておきましょう。

「普段使えるだけ使って、まとまった金額が必要になった時にボーナスを丸ごとまわすというような方法で打破するよりは、常に収入に対して腹八分くらいの消費にしておいて、頑張る時と頑張らない時の差をならすのが貯蓄の効能です。中学校前半くらいまでは比較的お金を貯めやすい時期といわれていますから、その期間に頑張って貯めておくと、高校・大学のヘビーモードの時の助けになります。片働きのご家庭は、お金がもっと必要となった時にもう片方も働くことで解消できることもあると思いますが、共働きのご家庭はそれ以上頑張りようがない。子どもが生まれた時から計画的に貯蓄していきましょう」

 

確実に貯金するためには仕組み作りから


いざ貯金しようと思った時にまずすべきことは「貯蓄用の口座を作る」ことです。

生活費用の口座と貯蓄用の口座を同じにしてしまうと、ついつい使ってしまうもの。「この口座からは絶対に引き出さない!」と覚悟を決めましょう。

覚悟を決めたら次は貯まる仕組み作りです。風呂内さんは、「生活費の残金を貯金するよりも“先取り貯蓄”がおすすめ」といいます。

つまり、つい使いすぎて今月はほとんど貯金できなかった!ということにならないよう、お給料が入ったら先に一定の金額を貯蓄用の口座に移すという方法です。残りは自由に使えるので管理の面でも気持ちの面でもラクになります。

ただ、毎月給料日に自分でお金を移すのは手間ですよね。そこでおすすめなのが「定額自動入金サービス」です。これは、毎月同じ日に、決まった金額を、他行の口座から自動的に入金してくれるサービスのこと。ほったらかしておいても貯まる仕組みを作ることが大切なのです。さらに貯蓄用口座選びも重要なポイントです。金融機関によって普通預金であっても金利には大きな差があったり、手数料やサービスにも違いがあります。以下にポイントとおすすめの金融機関をまとめましたので参考にしてみてください。

■貯蓄用口座選びのポイント

・金利が高い…メガバンクの場合、普通預金の金利は0.001%。100万円を1年間預けても利息は10円です。ネット銀行の中には条件を満たすと金利0.1%という銀行もあるので、その分お得です。

・定額自動入金サービスがある

・手数料が安い…ATM手数料や振込手数料は銀行によって大きな差があります。ネット銀行は条件を満たせば手数料が無料になるところもあります。

■風呂内さんオススメの銀行口座

現時点ではイオン銀行がイチオシ!とのこと。オススメの理由は以下の2点です。

1.条件*を満たした場合、普通預金の金利が最大0.12%(メガバンクは0.001%)。*イオンカードセレクト(クレジットカード機能つきキャッシュカード)の作成などが必要になります。

2.定額自動入金サービスがある。手数料無料で他行の口座から毎月一定の金額をイオン銀行口座に入金してくれる(1万円以上、1000円単位で設定可能)。

いざという時に慌てないように、この機会に貯金について見直してみましょう。

次回は「固定費の見直しは今すぐ!年間数万円もの節約を可能にする方法」についてご紹介します。

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PROFILE 風呂内亜矢(ふろうち あや)


1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP®認定者、宅地建物取引士、住宅ローンアドバイザー、全国銀行協会 金融経済教育活動懇談会委員、一般社団法人みんなで作る良い行政サービス協会 主任研究員。大手電機メーカー系SIer、マンションの販売会社勤務を経て2013年にファイナンシャルプランナーとして独立。現在、テレビやラジオ、雑誌、新聞などで「お金に関する情報」を精力的に発信している。著書に『その節約はキケンです—お金が貯まる人はなぜ家計簿をつけないのか—(祥伝社)』、『ほったらかしでもなぜか貯まる!(主婦の友社)』などがある。

 

文/田川志乃 イラスト/加藤淳一

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