そもそもイヤリング人気が上がっているのはなぜ?


つい何年か前までは、店頭に並ぶ数も圧倒的にピアスの方が上のように思えましたが、最近ではイヤリングの数も増えてきています。ファッション誌などでイヤリングの特集が組まれることもあり、気づけばイヤリング人気が高まっていますが、その理由は一体どこにあるのでしょう? もちろん様々な理由があると思いますが、以下の理由が大きく関係しているのではないでしょうか。

 

ファッションのトレンドが“痛くない”“我慢しない”に変わりつつある

10年前あたりから、身体を締め付けていた下着は徐々に姿を消し、ハイヒールのミュールやブーツはローヒールになり…。どんどん身体をラクにするファッションが流行してくるようになりました。


その流れに応じてか、最近では20代の人を中心に、ピアスホールを開けない人が増えているそうです。


毎朝あの小さなピアスを握りしめて鏡の前に立って、ピアスホールに通すのが当然と思っていた世代の人には衝撃的ですが、痛くないおしゃれを取り入れていると言われると納得です。

 

ピアスより便利

ピアスは穴があるところにしかつけることはできませんが、イヤリングならば耳のどこにでもつけることができます。そのため、ピアスの穴が空いていても、あえてイヤリングをつけるという人もいるんだとか。 また、つけ外しも簡単です。さまざまな種類の金具がありますが、基本的にバネ式の金具で留めるだけなので、電車の中や人ごみ、お子さんを抱っこする前など、一瞬で簡単につけ外しすることが可能です。


 

かわいいデザインが増えてきた

今までならかわいいデザインのものはもっぱらピアスでした。しかし、この1~2年でイヤリングを扱っているブランドが増えてきて、華奢なものから豪華なものまで選択肢の幅が広くなってきています。 ピアスを開ける人が減ってきて、それに伴いかわいいイヤリングが増え、それによってまたピアスを開ける人が減る…という、連鎖もあるのかもしれませんね。

 

お気に入りのピアスをイヤリングに変えることもできる

「子育てで長い間放置していたらピアスホールが閉じてしまった!」そんな人のために、お気に入りのピアスをイヤリングに変えることも可能です。


イヤリングコンバーターと言われる専用の金具があり、自分で簡単に付け替えられるのです。インターネットでも購入可能なので、ぜひ調べてみてください。

 

気分がアガるきっかけは小さなイヤリングかもしれない


「なんだかファッションがテンプレート化してしまってつまらない」「子どもが小さいからオシャレは我慢」という女性にこそ、ぜひ取り入れて欲しいイヤリング。 小さな変化かもしれませんが、耳元だけでなく気持ちにも華やぎを与えてくれるはずです。

 

文/小野寺香織