楽しみながら伸ばそう!子どもの“ことば力”

ことば力は、就学前から鍛えることができます。ことば力をトレーニングしていきましょう。 


ことばキャンプで行っている7つの力のトレーニングの一部をご紹介します。お子様との会話に取り入れてくださいね。

【理解力のトレーニング】
子どもが主役のお話しタイム

お風呂タイムの10分でもいいので、 子どもに話をさせる習慣をつけてあげてください。聞くときは、スマホを見ながらとか、手を動かしながらなんとなく聞くのではなく、あい(アイコンタクト)、う(うなずく)、 え(笑顔)、お(おへそを向けて、おしまいまで聞く)を心がけて。

 

【度胸力のトレーニング】
レストランで注文させてみる

外食のときは、自分の分をオーダーさせてみましょう。あらかじめメニューを見て練習をしてもいいですね。「オレンジジュースを1 つください」 「ハンバーグをください」など注文させてみて、届いたら「ありがとう」 も忘れずに。自分で注文に成功できると自信がつきます。

 

【語彙力のトレーニング】
ことば遊びで興味を広げる

絵本の読み聞かせは、ことばへの興味を広げる格好の材料です。物語のなかの文脈や会話から、ことばのニュアンスを察することができるようになります。しりとりや連想ゲーム、「たいやきやいた」などの逆さことばを作らせるなど、楽しくことば遊びをすることでも、ことばへの興味は広がります。

 

【論理力のトレーニング】
ひと言ことばに気をつける

「ママ、牛乳!」などの単語だけでは、筋道の通った文章にはなりません。ひと言ことばは放置せず、「ママは牛乳ではありません」ととぼけてみて、「牛乳をください」と言わないと伝わらないことを教えましょう。いつもだと疲れてしまうので、日にちを決めて取り組んでみて。

 

難しく考えずに、楽しみながら子どものことば力を伸ばしてあげてくださいね。

 

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文/高取しづか イラスト/fancomi

※月刊誌『CHANTO』2019年11月号「子どもの自己肯定感を育てる「ことば力」」を再編集しています。