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一昔前までは携帯電話というと、いわゆるガラケー(ガラパゴス携帯)が当たり前でしたが、2008年にApple社の「iPhone」が発売され始めてから、徐々にスマホ(スマートフォン)が勢力を拡大していきました。


最近ではガラケーを持っている人の方が珍しくなっており、携帯電話=スマホと捉えている人も多いのではないでしょうか。


実際総務省の発表によると、2017年の個人におけるスマホ保有率は60.9%となっており、ガラケーとPHS保有率の29.3%に比べ、倍以上の開きがあります。


携帯電話ショップや電気屋などの携帯電話売り場を見てみても、スマホが主流でガラケーは端の方にちょこっと置いてあるだけですよね。


それだけたくさんの人たちが所有しているスマホですが、スマホの台頭とともに出てきたのが格安SIMを取り扱う事業所です。

■代表的な3大キャリア

スマホが普及し始める前から、ほとんどの人たちは携帯電話を大手3大キャリア(ドコモ・ソフトバンク・au)で契約していました。


実は2001年にはすでに格安SIMを取り扱う業者は存在していましたが、あまり知られておらず、大半の人たちからは3大キャリアだけが通信事業者であると思われていたのではないでしょうか。


スマホが出てきてからも、しばらくの間はほとんどの人たちが当然のように大手3社のうちのどこかと契約をしていたのですが、徐々に格安SIM業者が認知し始めると、低料金に惹かれて乗り換える人たちが増えてきました。


今やいたるところで格安SIMという名称を聞くまで普及してきていますが、果たして実際にはどれくらいお得になるのでしょうか。

■月額利用料金だけを見るのであれば格安SIMはお得

単純に月額利用料金だけを見るのであれば、大手3大キャリアと比べるとお得なのは言うまでもありません。


実際にドコモ・ソフトバンク・auの料金を公式サイトでシミュレーションしてみると、2年間の契約を条件とした割引を適用しても最安プランで3社とも月額3,218円(税込み)となっています。


しかし格安SIM業者のプランを見てみると、月額1,600円前後と3大キャリアの半額程度となっており、キャンペーンによっては始めの3か月間は月額324円(税込み)となっている所もあります。(2019年5月現在) ・IIJmio 株式会社インターネットイニシアティブという名称で、インターネットプロバイダとして運営してきた事業所です。


2012年にIIJmioとしてモバイルサービスを開始しました。


音声通話SIMの最安料金は月額1,728円(税込み)ですが、キャンペーンを適用することで3か月間月額324円(税込み)で利用する事が出来ます。(2019年5月現在) ・BIGLOBEモバイル 元々インターネットプロバイダとして運営してきた事業所で、格安SIM業者として2012年に参入しました。


音声通話SIMの最安料金は月額1,512円(税込み)ですが、キャンペーンを適用する事によって6か月間月額432円になります。(2019年5月現在) ・楽天モバイル 大手ショッピングサイトの楽天がモバイル事業に新規参入しました。


特徴は10分以内の国内通話かけ放題が付いて、2年間ずっと月額1,598円(税込み)で利用出来るという事です。


更に楽天のダイヤモンド会員の場合、1年間月額1,058円(税込み)で利用する事が出来ます。