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健康や節約を考えて、毎日お弁当を作って職場に持参する人も多いと思います。自分の分だけでなく、夫や子どもの分まで作るとなると、毎朝時間に追われて大変ですよね。少しでもおいしいお弁当を作ってあげたいと思う一方で、お弁当作りは時間との闘いでもあり、毎日その場ですべて作ろうとするとストレスにもなってしまいます。作り置きなども上手に使って、時間を有効活用したいものです。そこで、今回は作り置きおかずを使用する際のポイントやすぐ役立つレシピをご紹介しましょう。

■作り置きおかずを作るときのポイント

日持ちのする作り置きおかずを作る場合は、なるべく傷みやすい生ものを使用しないことが大切です。お肉や魚、野菜は火を通す、またはお酢や塩を使ったレシピだと、ある程度の期間は日持ちします。 おかずを作るときは、味が濃くなりすぎないよう気をつけますが、お弁当用の作り置きの場合は少し濃いかな?と思うぐらいの味付けで構いません。 温かいときにちょうど良い味付けだったとしても、冷めてお弁当に詰めると、物足りなく感じることもありますので、濃いめの味付けを心がけましょう。 また、砂糖やしょうゆ、お酢などの調味料を多めに入れることで、日持ちしやすくなります。煮物やつくだ煮を作るときは、みりんの代わりに砂糖を多めに入れるなど工夫すると、長く持たせることができます。 炒め物や煮物を作る場合、なるべくしっかり食材に火を通し、水分を飛ばすことも大事です。 水分が残っていると、雑菌が繁殖しやすくなりますので、野菜を使った炒め物などは野菜の水分をしっかり飛ばすようにしましょう。ひじきや筑前煮なども水分を残さないように、しっかり煮詰めると良いでしょう。 保存する容器もぬれたままのものでなく、しっかり水分を拭いて乾燥させておきましょう。容器の雑菌が心配であれば、煮沸する、または除菌スプレーなどで消毒しておくと良いでしょう。 作り置きおかずは普段よりも多めの量を作ることが多いので、冷ます前に冷蔵庫に入れてしまう人もいますが、温かいまま冷蔵庫に入れると、他の食材まで傷めてしまう原因になってしまうので、必ず冷ましてから冷蔵庫に入れるようにしましょう。

■ごぼうのきんぴら

きんぴらごぼうは長く日持ちするだけでなく、濃いめの味付けにすることでお弁当にぴったりなおかずになります。 ささがきにしたきんぴらごぼうや、短冊切りにしたきんぴらごぼうなど、いろいろな食感を楽しむことができるおかずです。 ここではごぼうの風味を楽しめる、短冊切りのきんぴらごぼうを紹介します。ごぼうを水洗いし、皮についた土をよく落とします。ごぼうの皮の汚れが気になる部分は、包丁の背やアルミホイルを丸めたもので、軽くこすって汚れを落とします。 ごぼうを短冊切りにカットし、ごま油を引いたお鍋にカットしたごぼうを入れて、よく炒めます。しょうゆとお酒、みりん、またはお砂糖を入れて、汁気がなくなるまで炒めれば完成です。 ごぼうは皮部分に香りや栄養成分があるので、あえて皮をむかず、皮ごとカットして使います。太めの短冊切りにしたきんぴらごぼうは、ごぼうの食感と風味を楽しめます。 ごぼうのきんぴらは冷蔵保存で、夏場は5日程度、冬場は1週間程度日持ちします。