■温泉は泉質で選ぼう
癒しを求めるのであれば、周辺の環境や温泉からの景観がよい温泉など特別な空間を味わえる温泉も良いですが、さらにお肌のことを考えて泉質を重視しつつ温泉選びをするのも、いつもと違った温泉を楽しむことができるかもしれません。 炭酸水素塩泉で代表的な温泉としては、和歌山県の龍神温泉、岩手県の国見温泉、佐賀県の嬉野温泉あたりです。基本的には無色透明で無味無臭の温泉ですが、その他に含まれる成分で多少の違いはあるようです。基本は炭酸水素塩泉ですが、それ以外の成分によってその他の効果も得られます。 アルカリ性単純温泉は国内の40パーセントの温泉が該当するというデータもあります。有名どころでは、岐阜県の下呂温泉、愛媛県の道後温泉、大分県の由布院温泉あたりでしょうか。全国各地に多くある泉質なので、お住いの地域の近くにもあるかもしれません。また、癖もなく、肌への刺激が少ないことが特徴なので、お肌が弱い方にもおすすめです。 硫黄泉は硫化水素イオン・チオ硫酸イオン・遊離硫化水素を含んだ温泉で、遊離硫化水素の含有量によって2種類に分かれます。遊離硫化水素の含有量が少ないものは硫黄型、多いものが硫化水素型となります。
匂いが特徴的で、いわゆる卵が腐ったような香りがあります。硫黄に含まれる硫化水素が原因ですが、中には無臭の場合もあるようです。
一般的に硫黄型はエメラルドグリーン、硫化水素型は白いにごり湯となることが多いようです。成分の違いが色に表れています。 代表的な温泉は群馬県の万座温泉、新潟県の月岡温泉、福島県の高湯温泉、秋田県の後生掛温泉といったあたりです。 硫酸塩泉にも種類があり、カルシウム硫酸塩泉、ナトリウム硫酸塩泉、マグネシウム硫酸塩泉に分類することができ、それぞれに特徴が異なります。
基本的には無臭ですが、カルシウム硫酸塩泉は少し焦げたような匂いがすることがあるようです。色は透明なのですが、時間とともに緑褐色に濁ってくるようです。 代表的な温泉は群馬県の伊香保温泉、新潟県の赤倉温泉、群馬県の四万温泉といったあたりです。
■禁忌症に注意しよう
温泉には様々な成分が含まれています。ですから、持病を悪化させる恐れもあるのです。適応症に関しては美容のための温泉であればそれほど気にする必要はないのですが、禁忌症はしっかりと確認し、妊娠中や心臓病などの持病をお持ちの方など、対象となる方は入浴を控えたほうがよいでしょう。
■まとめ
美肌効果が期待できる温泉の情報についてまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか。
同じような泉質の温泉でも成分が異なるので、禁忌症など事前に確認して、万が一のことも考えてより安全に温泉を楽しみましょう。