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赤ちゃんが全力で泣き叫ぶようすを「ギャン泣き」というのをよく聞きますが、この言葉って昔はなかったような気が…?と思っているママもいるのではないでしょうか。

 

ちょっと気になる「ギャン泣き」の語源や、なぜそんなに激しく泣くのか、どうしても泣き止まない時はどうしたらいいのか…など、赤ちゃんの「ギャン泣き」について調べてみました。

 

そもそも「ギャン泣き」とはどの状態?語源と意味


筆者の長女はいま18歳ですが、長女が赤ちゃんの頃は周りで「ギャン泣き」という言葉を聞いたことがなかったように思います。

 

しかし、その後、インターネットの掲示板などで使われ始め、5歳離れた次女の赤ちゃん時代にはすでに何度か耳にしたことがありますので、おそらく「ギャン泣き」はこの10年くらいで定着した言葉ではないでしょうか。

 

「ギャン」は「ギャンギャン」の略で間違いないでしょう。それまでは、「大泣き」「火が付いたように泣く」などの言葉が使われていましたが、それよりももっと激しく泣いている状態や、「抱っこしてもあやしても泣き止まない」「顔を真っ赤にしてそっくり返って泣き続ける」など、手の付けられない状態をいうことが多いようです。

 

むしろ、もっと以前から使われていた「疳(カン)の虫」という表現がぴったりかもしれません。昔から赤ちゃんの「ギャン泣き」はあったということでしょうね。

 

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【新生児・生後3か月・生後4か月】赤ちゃんのギャン泣きの理由は?いつまで続く?


イヤイヤ期の2歳頃の子も手が付けられないほど泣き続けることはありますが、たいていの場合、何か気に入らないことや叱られたなどの理由があって泣いています。

 

赤ちゃんは、5か月を過ぎる頃から感情表現が豊かになり、怖い・痛い・人見知りなど、周りもなぜ赤ちゃんが泣いているのか想像がつきやすくなってくるため、ママが「ギャン泣き」で途方に暮れるのはおもに新生児から3~4か月の頃がもっとも多いといわれています。

 

ミルクも飲んだはずだし、おむつも交換し、暑さ寒さも適度に保っているはず。

 

まれに腸重積などの病気の痛みが原因で火が付いたように赤ちゃんが泣くことはありますが、通常は、体調が悪い時には「ギャン泣き」というよりはグズグズと泣くことが多いので、病気でもなさそう。

 

理由が分からず激しく泣き続けると困ってしまいますね。

 

なかでも、生後3か月前後の赤ちゃんが、夕方になると決まって激しく泣き、対策をとってもあまり効果がないようすを「黄昏(たそがれ)泣き」「コリック」と呼びます。

 

黄昏泣きは、多くは1か月から2か月でだんだんと回数が減っていき、いつの間にかおさまるといわれています。

 

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赤ちゃんの止まらないギャン泣き、放置すると悪影響…?


お世話はきちんとできているのに、赤ちゃんが激しく泣いて抱っこしても泣き止まないと、しまいにはママの方が泣きたくなってしまいますよね。

 

そんな時、少しのあいだ赤ちゃんを安全な場所に寝かせて急ぎの家事を済ませたり、一人離れて心を落ち着けたりしても大丈夫なのでしょうか?

 

先輩ママたちに話を聞いてみたところ、こんなアドバイスが返ってきました。

 

「産後1か月ほど里帰りしていた時、原因が分からないのに泣き続けることが続き、赤ちゃんはお腹を満たしてあげてお世話してあやせば泣き止むと思っていた私は”なんで泣きやまないの?!”とノイローゼ状態でした。すると母が、赤ちゃんは自分で動き回れないから、泣くことが体のトレーニングなのよと言ったんです。それ以降、何をしても泣き止まないときは、そうか、トレーニングがんばれ!と少し笑える余裕が出てきました」(Jさん・27歳・6か月児のママ)

 

「上の子も下の子も、何をしても泣き止まないときありましたよ!抱っこしても反り返って泣くので、逆に危ないと思い、ベビーベッドに寝かせて、お米を洗って炊飯器のスイッチをオン、野菜を切って煮込みスタート…くらいのあいだ待っててもらいました。もちろん、もうすぐ終わるからね~などと声はかけてましたが、たぶん自分の泣き声で聞こえてないんじゃないかな…。あまり長時間泣き続けると、憤怒けいれんを起こすかもしれないと思ったので、7~8分泣いたら抱き上げて外に出てみたりしていました」(Eさん・32歳・4歳児と1歳児のママ)

 

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「うちの子は、泣き始めに放置してしまうとその後もっと激しく泣くような気がしたので、まずは泣きだしたら”どうしたの?”と声はかけていました。あと、やはり夕方にギャン泣きすることが多かったので、よく泣く時間のちょっと前にお風呂に入れるようにしていました。なんとなく前兆があるので、お風呂で気分が変わるのか、泣かずにすむ日もチラホラありましたが、ダメな時はダメでしたね」(Nさん・30歳・9か月児のママ)

 

いずれの場合も、考えられる原因には対処し、体調が悪くないことも確認した上でなら、短時間なら泣かせておいても大きな悪影響はなかったようです。

 

黄昏泣きは「永遠に続くものではない」とみんなが口を揃えて言います。実際に毎日赤ちゃんが大泣きしているときは長い時間に感じられますが、いずれ必ず終わると思うと、少し安心できるのではないでしょうか。

 

まとめ


赤ちゃんがいつまでも激しく泣いていると、どこか悪いのじゃ…と不安になってしまいますよね。

 

でも、健康に問題がないことが分かれば、あまり心配し過ぎず見守ってあげても大丈夫そうです。

 

周囲の家族も「こんなに泣いているのに、なんで泣き止ませられないのか」とママを追い詰めず、温かくサポートしてあげてほしいと思います。

 

文/高谷みえこ

参考:三重大学「母親のもつ乳児の泣きぐずりに関する知識と対処の実態 : コリックの視点から」