「旦那とは別々の寝室で寝ている」と聞くと、まっさきに(不仲なのかな?)と思ってしまいますが、実はそういうケースばかりではありません。むしろ「別の寝室で寝るようになってから、夫婦の仲が良くなった」という妻までいるくらい。どのように始まったのか? いまの夫婦関係は? 「うちは夫婦別室」という妻にお話を聞きました。

ママたちに聞く、夫婦の寝室事情。別室の理由とエピソード

いまさら言い出すのは気恥ずかしい(未生さん/27/パート)

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もともと仕事で帰りが遅くなることが多い旦那、子どもができるまでは一緒の寝室で寝ていました。彼は休日出勤も多かったので、夜くらいしかまともに顔を合わせられなかったんです。でも、子どもができると状況は変わりました。 最初は旦那と同じ部屋で子どもを寝かしつけていたのですが、夜中に寝室に入ってくると子どもが起きてしまったり、寝かしつけている途中に入ってきて寝なくなってしまったりして、それはもう大変だったんです。 そこで夫婦で話し合って、私は子どもと一緒に別室で寝ることに。でも気づけば、お互いそれが心地よくなってしまい、子どもがある程度大きくなったいまも、旦那はひとり、私は子どもと一緒に別室で寝ています。 一度別々で寝ると再び同室にするタイミングを失ってしまって、なんだかいまさら言い出すのって気恥ずかしくなるんですよね(笑)。これはきっと、「子どもいる夫婦あるある」ではないでしょうか。

夫婦別室の方が夫婦仲がいい(優さん/28/事務員)

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旦那と同じ部屋で寝るなんてもう絶対に無理です! 原因はいびきと歯ぎしり。とくに激しいのがいびきで、耳栓をしても聞こえてくるほど。工事現場のような騒音が、際限なく続くんです。結婚当初はそれでも我慢して寝ていたのですが、我慢できたのもつかの間でした。 無呼吸症候群もあるので、ときどき止まったりするんです。そのたびに「大丈夫!?」と不安になって、寝入りばなに飛び起きてしまいます。私は次第に寝不足で体調を崩すようになり、生まれて間もない子どもも騒音で毎晩大泣き。 あまりにもひどいので、夫婦で話し合って寝室を別にすることに決めました。旦那も自分で気にしてはいたので「俺が悪いよな…ごめんな」と言いながら了承。うなだれる様子を見て少し可哀そうになりましたが、背に腹は代えられません。 寝室を別にした結果、寝不足からくるイライラもなくなり、毎晩のようだった夫婦喧嘩も減少。一緒に寝ていたときよりいまのほうが、むしろ夫婦仲はいいかもしれません。

私を理解してくれて感謝しかない(心菜さん/26/受付)

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ひとり暮らしが長かったせいか、ひとりでないと熟睡できない性質です。誰かのわずかな振動や布団が擦れる音でさえ、いちいち目が覚めてしまって。いびきなんかかかれたらほんと最悪です。 旦那は寝るときとても静かで、いびきもほとんどかかない人なのですが、それでも相当つらかったんです。つき合っている頃であれば、一緒に寝るのは週に12回。なのでまだ我慢できたのですが、結婚後はそうもいきません。 次第に「今日は片づけないといけない仕事があるから、リビングで寝る」などと適当な理由をつけて、ひとりで寝るようになっていきました。そんな私の異変に気づいた旦那が「俺、嫌われてる!?」と言い出したことから、初めて私の性質を打ち明けたんです。 もともと優しい旦那は「気づいてあげられなくてごめん」と謝罪してくれました。彼はなにひとつ悪くないので心苦しいのですが、それからは夫婦別室で寝ています。私がよく寝られるよう、子どもの添い寝もやってくれている旦那。本当に感謝しかありません。

夫婦の寝室事情は家庭によってさまざま

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ライター:葛西 明

もともと円満な夫婦でも、やむを得ない理由で夫婦別室のケースも。睡眠は人間にとって大切な生理的欲求のひとつです。ストレスをためて我慢するよりは、思い切って別室を選択する手もあり、ですね。そのかわり、寝る前にはリラックスして会話やスキンシップをするなど「仲良しでいるための工夫」もお忘れなく!