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何かと話題に上がることの多い「キラキラネーム」。小さいうちは「いじめられる」、成長しては「就職に不利」など、子どものことを懸念する意見や憶測、当人たちの実体験の話が、たびたび論争を巻き起こしています。

 

そんななかにあっても、キラキラネームをつける人がいるのも事実。これまでの取材で「子どもにキラキラネームをつけるママ友」の話を幾度となく耳にし、彼女たちがどんな人なのか、詳しく聞いてきました。

子供にキラキラネームを付けるママたちの特徴

普通で平凡だからこそ(絵美さん/31/サービス業)

保育園に人名とは思えないキラキラネームの子がいます。とてもいい子なので、いっそう「将来名前で苦労しそうで、かわいそうだな~」と思ってしまいます。その名前をつけた母親はというと…意外なことに「いたって普通の人」なんです。

 

話を聞くと、いわゆる普通の高校を出て、普通に大学に進み、普通の会社に勤めて、普通のサラリーマンと結婚した「ごく普通」の女性。でも深く知るにつれ、彼女の〝闇の部分〟が見えてきました。

 

とにかく劣等感が強いんです。特におしゃれなママや才能あふれるママのことは、人が変わったように悪口を言ったり、自分を卑下して取り乱したりします。そして「どうせ私なんて」という決めゼリフを、呪文のように繰り返します。

 

まるで「普通で平凡な自分」を毛嫌いしているよう…「特別なもの」への憧れが、子どもの名前にも込められているのかもしれません。普通がどれだけすてきなことか、気づいてくれたらよいのですが。

ゴージャスな持ち物(愛さん/28/パート)

いつも話題の中心にいたい。目立ちたい。誰にも負けたくない。そんな思いを言動の端々から感じる、派手なママ友。虚栄心の塊のような彼女が、最愛の娘につけたのは、トンデモ・キラキラネームでした。

 

初めて聞いたときは、その派手な響きに「え!?」と声を出してしまったのを覚えています。驚いている私をよそに、彼女は「すごいでしょ!?」と、まるで自分の持ち物を自慢するかのように得意げでした。

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彼女にとっては、娘の名前も周りの注目を集めるためのツールのようなものなのかもしれません。派手な服を身にまとい、ブランド物を身に着け、派手な名前の子どもを娘に持つ。これが彼女の考えるステータスなのでしょうね。

対抗心に火がついて(香織さん/32/パート)

保育園のママ友が息子につけたのは、某芸能人の芸名と同じ名前でした。芸名だからなんとなく成り立ちますが、一般的にはとても変わった名前です。もし私だったら恥ずかしくて、大きな声では名のれないレベルです。

 

命名のいきさつを聞くと、その芸能人の大ファンである彼女が、家族の猛反対を押し切ってつけたとのこと。さらに、彼女のママ友が有名人と同じ名前を子どもにつけたことも、対抗心に火をつけたそうです。

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たしかに彼女は普段から、ほかのママ友への対抗心がとても強く、負けず嫌いな性格。周りとのトラブルが絶えないとの噂も耳にします。性格だから仕方ないとはいえ、子どもの名前まで張り合わなくても。

 

行きすぎた対抗心や執着心の危険性を感じると同時に、親の責任を再認識して身の引き締まる思いでした。

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ライター:葛西 明

よく言われることですが、名前は「親が子どもにあげられる最初のギフト」。誰しもが思いや愛情を、たっぷり注いだものだと思います。その思いや愛情は、間違っても親自身ではなく「わが子」に注がれるべきもの。子ども自身に気に入って、呼ばれるたびに自信を増す…そんな名前をつけてあげたいですね。