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■先生にはどう思われる?

この問題について学校の先生はどう思っているのでしょうか?先生の意見を見てみましょう。 まず、みなさんは家族旅行のために子供を休ませる親は欠席理由をどのように伝えているのか想像できますか? 先生の話によると風邪などの病気で欠席するという嘘をついたり、やんごとなき事情で休むなど、理由をぼかして休ませる親がいたり、正直に「旅行で休む」と伝えてくる親もいるそうです。 子供が旅行で欠席することの是非以前に、親が学校に嘘をつくのは問題がありそうです。 ですが、保護者側としては旅行で学校を休むなどと正直に伝えたらモンスターペアレントとみなされたり、成績を下げられたりするのではないかという不安があるようです。 結果として子供をかばって嘘をついている形になってしまうのだといいます。 先生にもいろいろな人がいますが、可能であれば嘘をつかずに旅行先などを教えてほしいという意見も見られました。 海外に出掛けて帰国できなくなるなどのトラブルに見舞われた際、 親が学校に病気で休むと説明していたら嘘を重ねなければなりませんよね。学校が子供と連絡をとれなくなるのも心配です。 また、学校を休む時期によっては別の問題が発生します。運動会や発表会などの準備中にメインの立ち位置にある生徒が休むと代役を確保するなどして調整しなければなりません。 授業が遅れる可能性もあるため、補習をしたいところですが、補修時間を中々確保できない可能性もあるため、家庭の事情で休んだのなら、家庭で勉強を見てほしい。という考え方もあるようです。 しかし、それらの理由があっても、いち教師がその子供のご家族に「休ませてはいけない。」と言う、権利はないという先生もいます。 確かにそうかも知れません。

■結局はどうすればいいの?

ご紹介したように、現在の日本では家族旅行のために学校を休ませてはいけないという考えの人がやや多いようです。 とはいえ、圧倒的というほどの差はありませんから、できれば家族旅行のために子供に学校を休ませるようなことはしない方がいいと思っている人が多いということかもしれませんね。 子供を休ませて家族旅行に行くことを決めたご家庭も、子供の将来や学業をないがしろにしていいと思っているわけでは決してないはずです。また、登校日を優先するご家族でも、可能なら子供を旅行に連れて行ってあげたいという気持ちを持っているかもしれません。 子供を休ませてまで家族旅行をすることの是非が紛糾しがちなのは、メリットとデメリットが同じくらいあるからではないでしょうか? 家族旅行に行っても子供の登校日を優先しても、結局は意見の違う人が現れるのです。 ですから、家族旅行の計画を立ててみて、どうしても子供を休ませなければならないようであれば、そのときの状況によって休ませるか休ませないかを決めてみてはいかがでしょうか? 子供を休ませることに決まったら授業の遅れを取り戻せるように子供の宿題を見てあげたり、クラスの子供にお土産を配るなどのフォローをするのも良いかもしれませんね。 みなさんは家族旅行の日程と子供の登校日が重なってしまったらどうしますか? この問題に対する考え方は地域や学校などによっても異なるかもしれませんので、身近な方々の意見を聞いてみると参考になるのではないでしょうか。