■「スマホ育児」のデメリット
スマホ育児をすると子供に悪影響を与えるという科学的根拠は今のところないそうです。それを前提としてスマホ育児のデメリットを見てみます。 まず、動画鑑賞の際に、子供に悪影響を与えるコンテンツが目に入ってしまう可能性です。スマホに特定のサイトのみ閲覧できるようなフィルタリングソフトを導入していなければ、子供はあらゆるコンテンツにアクセスできるようになります。 まだ自分で検索はできない年齢の子供でも、関連動画をたどれば悪質なコンテンツにたどり着いてしまう危険性があります。 子供は動画の影響も受けやすいため、親が望んでいないコンテンツから子供に悪影響を与える可能性もあります。 また、テレビで子守をする親に対してもよく言われていたことですが、子供の発達には親との会話、スキンシップ、友達との交流などが重要です。 スマホに子供の相手をさせていると親子のコミニュケーションが減ってしまいます。たとえ疲れているときでも、スマホばかりを頼りにするのではなく、きちんと子供と向きあっていかなければ子供のコミュニケーション能力は養われていきません。 子供は夢中になると何時間でもスマホを見てしまいます。大人でもパソコンやスマホ画面をずっと見ていると眼精疲労を起こすことがありますが、子供は大人よりも好奇心旺盛で集中力もあるため、親が止めなければ、ずっとスマホを見つめ続けることになります。 液晶画面からのブルーライトが目に入ると寝つきが悪くなります。そのため、長時間スマホを見せ続けていると、夜に子供が眠れなくなってしまい、親と同じ時間まで起きているようになる可能性もあります。 視力の低下も心配ですから、スマホ育児をするにしてもあまりにも長時間スマホを見せないほうが良いでしょう。
■よい・悪いではなく、デメリットを踏まえ上手に利用を
ご紹介したようにスマホ育児にはデメリットも考えられています。ただ、子供がスマホに夢中になっている姿に漠然と悪い印象をもっている。という方だけでなく、きちんとした根拠があって心配している方もいそうですね。 尚、スマホ育児にはメリットもあります。 共働きの家庭が増えてきた今、帰宅後に子供の相手だけをするのは難しいでしょう。 そんな時、スマホを与えておけば、子供を退屈させずに遊ばせておけるというのは良いことです。 また、スマホにインストールされているアプリゲームを使って思わぬ才能を発揮するケースもあります。小さいうちからいろいろなゲームで遊ばせておくと、子供の可能性が広がるかも知れません。 一方でスマホ育児にはご紹介したようなデメリットも存在しますから、スマホ育児そのものがよいとも悪いとも一口にはいえなくなっています。 スマホ育児は親の負担を和らげ、子供を楽しませる便利なものですがメリットだけではないことを忘れずに上手に利用したいところですね。 子供にスマホの画面を見せ過ぎたと感じたら、今度は絵本の読み聞かせや、コミュニケーションを心がけるなど、バランスを調整することが大切です。 バランスよく賢く利用していければ、子育ての一助となるのは間違いなさそうです。