みなさんは歩育をご存じですか?子供とお散歩することで、心が豊かに賢く育ち、親との絆も深まるそうですよ。早速、その歩育についてご紹介いたします。
■子供の体力が減っている
車や電車などでの移動が中心になっている地域に住んでいる子供たちは遠距離を歩く機会もなく、家の中で過ごすことが多いようです。 昔のように外で遊ぶ機会が減っていますし、公園に行ってもボールを使った遊びが禁じられているなど、家の中でできる遊びが増えている反面、今の子供は外で遊ぶ際に不自由な思いをしがちです。 子供たちがあまり外に出て運動しなくなった結果、近頃は子供の体力低下が問題視されています。 子供の体力が減るとどのような心配が予想されるのでしょうか? まず、体力は運動神経とは異なる、もっと根本的な生きる力です。 体力があまりない子供は疲れやすさを訴えることが多く、やる気が低下したり、体に脂肪がついて肥満体型になってしまうなど、さまざまなハンデを抱えてしまう可能性があります。 特に幼児は親と一緒に外出することが前提になるのですが、親も子供を自転車に乗せて移動したり、車でさっと移動する習慣がついていると幼児が体を動かす機会がますます減ってしまいます。 それに幼児は抱っこが大好きです。抱っこはスキンシップを中でも最高と言われており、親に子供を抱っこするようにすすめる人はたくさんいます。 しかし子供が少し大きくなると、子供を抱っこするのも楽ではなくなってきます。 小さい子供に外でぐずられたりすると面倒なのは確かですが、歩ける子供をいつまでも抱っこしていると、抱っこしてもらえないとすぐに泣いてしまうような子供に育つ可能性もあるのです。 できるなら子供と外出する際は少しでも歩いて子供の体力をつけるのが理想的です。なので、小さい子供とは一緒に歩き、抱っこを求められたときには、抱きしめて安心させるなどしつつ、なるべく長く歩かせるような工夫が必要です。