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投資を行うのであれば、少しずつでも確実に、自分の資産を増やしていきたい!と思う方も多いことでしょう。しかし現実には、当たってしまえば資産減少が必須の「地雷投資信託」と言われるものも存在しています。 特に投資信託は、良い商品と悪い商品が混ざり合うことで、非常にわかりにくくなっています。こうした状況はまさに、「どこに埋められているかわからない地雷の上を、裸足で歩く」ような感覚かもしれませんね。 こうした地雷投資信託を上手く避けることも、賢い投資戦略の一つと言えるでしょう。地雷投資信託を避けるためのコツを紹介します。

■地雷投資信託の特徴とは?

地雷投資信託を見分けるためには、まずその特徴について知らなければいけません。何も知らないまま投資信託を選択してしまうと、うっかり地雷を踏んでしまう可能性も高くなります。 地雷投資信託には、以下のような特徴があります。 ・信託報酬や手数料が高い


・リスクのわりにリターンが少ない


・毎月分配型である 投資信託で投資を行うためには、会社に支払う信託報酬のほか、各種手数料がかかります。この手数料は、投資信託によって異なるもの。利益が少ないにも関わらず、手数料ばかりが高く設定されていると、儲かる可能性は当然低くなってしまうでしょう。 また投資の世界においては、リスクとリターンが比例する関係にあるのが一般的です。「大きなリスクを許容することができれば、その分大きなリターンが期待できる」というわけですね。しかし実際には、リスクばかりが大きくて、リターンが明らかに少ないという投資信託も存在しています。このような対象に投資をしても、メリットは少ないと言えるでしょう。 最近は、バイオ、再生可能エネルギー、再生医療にAIといった、最先端のジャンルにおいて、そのテーマに絞った銘柄のみを扱う「テーマ型ファンド」が注目を集めています。 自分が興味・関心を持てる分野に投資がしやすい一方で、これまでの投資信託よりも手数料が高めで、なおかつリスクに対してリターンが少ないと言われています。目新しさだけで飛びつかないよう、十分に注意してください。 最後の毎月分配型は、「毎月分配金が手に入る」というメリットがある一方で、長期的な投資を行う場合のメリットの一つ・複利効果が薄れてしまうという特徴があります。「地雷」になってしまう可能性が高いので、こちらも注意する必要があります。

■つみたてNISAを活用してみる

投資信託の世界も、日進月歩の世界です。刻一刻と状況が変わっていますから、地雷投資信託を完全に見極めるのは難しいポイントだと言えるでしょう。特に投資初心者にとっては、「何がなんだかよくわからない!」なんて状況にもなりかねません。 こんなときには、地雷投資信託を避けるための簡単な方法を利用してみてください。「お得さ」でアピールされる機会も多い、つみたてNISAを活用するのです。 つみたてNISAは、「年に40万円までの投資金額を対象に、最大20年間にわたって、その運用益に課税しない」というお得な制度です。毎月一定金額を、コツコツと投資に回せることでも人気を集めています。 つみたてNISAのデメリットとして、「選択できる投資信託が少ない」という点が挙げられるケースがあります。しかしこれは、金融庁がかなり厳しい条件を設定して、利用できる投資信託を絞り込んでいるためでもあります。 つまり、つみたてNISAで選択できる投資信託は、地雷である可能性が低いということ。初心者にとっても見極めが簡単なので、過度に恐れる必要もなくなります。