新年度を迎え、「ついに保育園の役員を引き受けた」という方もいるのでは? 役員の仕事はママ友とのつき合いになるので、言動や身の振る舞いには気をつけたいところ。なにげないひと言が大惨事を招くこともあるのです。気をつけて欲しい、そんなNG言動をまとめました。
ママたちに聞く、保護者の役員で気を付けたいNG言動
働き方を理由にするのは禁句(珠紀さん/30歳/会社員)
保育園の役員が決まり、同じ係になったママたちの初回の集まりがありました。私を含めメンバーは4人。そのなかから「代表」を決めるのですが、これになると園長先生との相談やメンバーへの連絡など、仕事が増えるのは確実です。
私は朝の7時半から夜の7時まで子どもを預けて、フルタイムで働いています。お迎えのタイミングでは園長先生はもう帰っていて、会うことは物理的に無理。「フルタイムなのでちょっと…」と、無理な理由も伝えた上でお断りしたつもりだったのですが…その言葉で場が凍りつきました。
他のメンバーは時短勤務やパート勤務でため、お迎え時間も早いのですが、私の発言は「パートの人がやったらいい」という意味で受け取られたよう。どうやら地雷を踏んでしまったようです。 結局、私は「正社員とパートを差別する人」というレッテルを貼られてしまい、居心地の悪い思いをしています。フルタイム勤務、旦那の単身赴任、ワンオペ育児…など、いかなる状況でも断りの理由にするのは禁句のようです。
ちょっとしたグチも瞬く間に拡散(みどりさん/36歳/会社員)
保育園の役員で「広報」を担当しました。働くママたちの集まりですし、ある程度、融通がきかないのは仕方ないとは思いつつも…仕事の分担から実際の活動まで、役員の仕事は思ったより大変でした。
そんなとき、あるママが「大変そうね、大丈夫?」と声をかけてくれました。つい「なかなか意見がまとまらなくて、ちょっと大変…」とグチをこぼしたところ、その話はあっという間にクラスに広まっていたんです。
「みどりさんが、役員がストレスだって」
「広報係はうまくいってないらしいよ」
と、噂もどんどんひとり歩き。
そこまでは言っていないし、大変ながらも前向きにがんばっていたのに、ショックが大きかったです。わずかなグチも許されず、笑顔でやり続けなきゃいけないって…仕事以上に大変です。
がんばりすぎてもダメ(菜穂美さん/34歳/事務)
同じときに役員になったあるママの話です。仕事が終わってからの集まりだったこともあり、みんな早く帰りたいとは思っていましたが、話がまとまらないと「じゃ、こうしよう!」と強引に決めてしまうんです。
3か月に1回発行するクラスだよりも「私が家で作って、5日後に持ってきて渡すからそのまま印刷に回そう!」と仕切ります。とにかく「私が私が」と頑張り過ぎるママでした。
積極的に仕事をしてくれるのでありがたい反面、他の役員からは、
「私たちの意見は聞いてもらえないのかしら?」
「ちょっと、自分勝手に決めすぎよね」
という意見が出はじめ、案の定亀裂が生じるように。
役員の仕事は、逃れようとしてもがんばりすぎてもダメ…「周りと足並み揃えて」が大事なんですよね。そういうのって本当に、めんどくさいです。
NG言動に気をつけながら協調を心がけて
あくまでも「みんなでやる」のが役員の仕事。出すぎても非協力的すぎても、うまくいきません。言動に気をつけながら、周りと協調! 前向きな気持ちで1年間を乗り切ってください。