子どもたちが「先生のせいにする」ことが問題!
「はずれの先生」が担任に就いたときでも、「子どもの先生に対する信頼感」が重要だということがわかりました。ところが千代田区のある公立中学校では、なんと「クラス担任制」を廃止。この施策について、今年4月に放送された『林先生が驚く 初耳学』(MBS系)では驚きの理由が明かされています。
番組に出演していたのは、「千代田区立麹町中学校」の工藤勇一校長。工藤校長は“クラス担任制”を廃止した代わりに、学年ごとに全教員が全生徒を担当する“全員担任制”を推し進めています。「子どもに問題が起こったら、問題に適した先生をマネジメントして配置する」という方針だそう。
さらに工藤校長は「子どもたちから“当事者意識”が薄れていくこと」を心配していました。たとえば子どもたちはよく、「うちのクラスで問題が起こったけど、仲直りできない。これは担任のせい」と思いがち。しかしこれでは改善能力がなくなり、「すぐ人のせいにする」大人に育ってしまいます。また「良い教育をしてください」と期待する“当事者意識が薄い”保護者も増加。「日本全体の問題として『人のせい』にする人が多くなっている」と警鐘を鳴らしていました。
子どもが安心して学校に通うためには、先生と保護者の連携が大切なのかもしれませんね。
文/牧野聡子