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近年は共働き世帯が増えており、子どもを保育園に預けながら働いている保護者も多いと思います。しかし親が有給消化などで休みをとった時も、保育園に子どもを預けるべきなのでしょうか。ネット上では、熱い議論が巻き起こっていました。

有給中の保育園利用はNG?


以前から様々な意見が寄せられている問題ですが、ネット上では「園のルールで休ませるよう呼び掛けているところもあるし、やっぱり通わせたらダメなのでは?」「本来は仕事をするために預ける場所。休ませるのが当然」「人々の税金が使われているってことを忘れないでほしい」「子どもだって親と過ごしたいと思うのに可哀そう」といった声が上がっていました。

 

しかし働くお父さん・お母さんたちだって、たまには育児に縛られずリフレッシュしたいのも事実。「働く親はリフレッシュしちゃいけないの?」「こういう風潮だとますます子どもを産むハードルが上がりそう」「反対意見があるのはわかるけど、たまの休みは大目に見てほしい」「『子どもが可哀そう』って意見もあるようだけど、それって子どもの性格によりけりじゃない? 我が家の場合はちゃんと子どもに『今日お母さん休みだけどどうする?』って聞いてる」などの意見が寄せられています。

 

また“基本的にはルール違反”とのことですが、園によっても事情が異なるとのこと。「うちの園はかなり厳しくて、シフト表を提出させられた」という保育園もあれば、「親のリフレッシュのための通園を認めてるところもあるよ」「うちの保育園は専業主婦の人も預けてるし、全然大丈夫なのでは?」といったケースもみられるようです。

てぃ先生も有給中の保育園利用に言及!

休暇目的で保育園を利用するのはアリかナシか。この問題については、以前漫画やアニメにもなった大人気保育士・てぃ先生も言及していました。彼はTwitterで、

 

「有給をとった日は園に報告して、家庭で子どもを見てください」といったところもある。とれた休みの使い方は自由じゃないのか。パパママがリフレッシュしたら、結果子どもにとってのプラスに繋がる。なぜそこまで考えられないのか。「子どもが可哀想」そういえば親が言うことを聞くと思ってる

 

と問題を提起。リフレッシュを目的とした通園について、肯定的な目を向けています。これに世の保護者からは、「そう言ってくれるだけで、気持ちが楽になった」「結果的に子どもにとってプラスに繋がるなら、しっかり休むのも大事」「自分も『子どもが可哀そう』という言葉に苦しんできました。それを決めるのは子ども自身なのに」と賛同の声が。働く保護者たちが、より気軽に休みをとれる風潮になることを祈るばかりです。

共働き世帯の最大の悩みは「自分の時間がとれない」こと?


育児には様々な苦労がつきまとうものですが、「自分の時間がとれない」というのは最たる悩み。親としては当然のことかもしれませんが、どうしても子ども中心の生活になってしまいます。

 

昨年「明治安田生命保険相互会社」が発表した「子育てに関するアンケート調査」では、「子育てにおける悩み」について質問。一番多かったのは男女ともに「自分の時間が減った」という回答で、男性49.3%・女性56.0%という結果になりました。また男性は「配偶者と過ごす時間が減った」と答える人が多く、女性は「精神的に疲労が増えた」という人が多い傾向が。いずれにせよ、心身の健康を保つには適度な“休暇”が必要なのかもしれません。

 

実際にネット上でも、「子どもが産まれてから育児と仕事で1日が終わる」「お金とかよりも“自分だけの時間”が1番ほしい!」「夫婦で家事や育児を分担しているけど、それでも気が滅入りそう」「月に1日だけでも育児や仕事から解放されたい」といった声が。中には「妻が産後うつの一歩手前で本当に危なかった」という人もいるようです。

 

現状はまだまだ厳しい共働き世帯の育児事情ですが、今後はどのような形で改善されていくのでしょうか。

 

文/牧野聡子