家庭での総合的な決定権はどちらにある?
各世帯によって“夫婦間のパワーバランス”は様々ですよね。大きな買い物は夫婦ごとの特徴が現れるいい例なのかもしれません。博報堂生活総合研究所は「家族30年変化」という調査の中で、「夫婦の力関係」を時系列でまとめています。
まずは、「家庭で総合的な決定権を持っている人」に関する数字を見ていきましょう。1988年では「主に夫」の割合が72.4%に達していましたが、時が経つにつれ徐々に割合は低下。2018年の数字は38.7%と過去最低を記録しています。一方で「主に妻」の回答は2018年で30.3%。2018年は過去30年間で最も男女のスコアが接近しています。
年代別に見ると「妻が30代以下の夫婦」においては、すでに夫と妻は逆転。「主に夫(33.3%)」「主に妻(36.0%)」という結果となりました。
続いては「子ども」に関するテーマ。「子どもの名前の決定権」は夫が妻に15.8%の差をつけ47.1%と優位であるのに対し、「子どもを何人産むかの決定権」では妻が51.1%と夫に約2.5倍の差をつけています。
日々の生活の中で“決定しなければいけない場面”は何かと多いもの。元々の価値観もさることながら、その都度夫婦での話し合いを大切にしていきたいですね。
文/内田裕子