子どもは、友達と同じ玩具やゲームを欲しがりますよね。中には友達の行動を真似る場合があり、頭を悩ます親も少なくありません。そこで今回は、“真似をする子どもの対処法”について注目していきましょう。
真似ばかりする子どもには“個性”がたりない!?
あるママさんは、“友達の行動を真似する”娘に頭を悩ませています。友達と同じ玩具を欲しがるだけでなく、学校の授業で作った版画や作文も他の子と全く同じ内容。個性を発揮できていない娘が心配になり、ママさんは「真似をしないように叱るべきでしょうか?」と疑問を投げかけていました。
彼女の悩みに対して、多くの親から共感の声が。例えば、「学校の提出物のほとんどが友達とそっくり。不安になって担任の先生に相談しました」「玩具とかゲームならわかるけど、作文や絵も友達の真似をしたがる。このままではオリジナリティを育めない…」「うちの子も友達の真似ばかりする。何か手を打たないと将来が心配」などの声が上がっています。
ネット上には、子どもに“個性の大切さ”を教えるママさんが続出。寄せられたコメントを見ると、「『あなたにしか作れないものがきっとある』とオリジナリティの重要性を言葉にして教えます」「まだ幼いと中々伝わりづらいけど、個性の意味を何度も語る」など具体的な教え方が見られました。
友達の真似ばかりする子どもへの正しい対処法とは
また子どもが真似をする理由に関しても、さまざまな意見が寄せられています。「真似をすれば褒められると思っている可能性がある」「真似は考える時間を省けるので、楽をしているのかも」などの声が。
真似をする行為を正すために“叱る”親が相次いでいますが、「1度軽く怒りましたが、全然直りませんでした。クセになっている子はきつく叱った方がいいかもしれません」と実体験を元にしたコメントも寄せられています。
一方で「真似をするのも個性なのでは?」という意見も挙げられており、「模倣ってそんなに悪いことなのかな? 真似する力が何かに役立つ可能性もあるでしょ」「そもそも勉強は真似をするのが大切。真似をして学んでいると捉えれば大丈夫ですよ」「真似を楽しく思っているのならそんなに気にする必要はないと思う。それも子どもの個性」といった主張も。
しかし“真似された側”の親からは、「一生懸命考えた作品をそのまま真似されたら不快です」「せっかくいい作文だと思ったのに、真似されたと知った時はショックだった」といった声が集まっています。
真似をする子どもの理由はさまざま
そもそもなぜ友達の行動を真似してしまうのでしょうか? ネット上には、友達の真似をしていた人から“行動の理由”が明かされています。最も多かった理由は、「友達に憧れていたから」でした。例えば、「仲の良い友達が凄いカッコよくて、いつも同じような服を着てた」「クラスのマドンナと言われている友達に憧れて、近づけるようにいつも行動を模倣してた気がする」「友達の喋り方を真似してたかな。彼女の声が凄く可愛かったから」「私服がオシャレな友達のファッションをもれなくコピーしてた。多分憧れからだと思う」といった声が上がっていました。
“憧れ”以外には、「友達と同じ服を着て『○○ちゃんと仲が良いんだね~』と周りから言われるのが嬉しかった」「仲良くなりたい子がいたら、持っている物を全て真似してたよ」などの経験談も。
しかしほとんどの人が年齢を重ねて成長すると、“真似をしなくなった”そうです。「中学生まで真似ばかりしてたけど、高校生になって好きな服を着たら開放感があった」「進級するにつれて世界観が広がって、気がつけば真似をしなくなりましたよ」といったコメントも寄せられています。
“真似をする”行為は、子どもが落ちつくまで温かく見守ってあげた方がいいかもしれませんね。
文/牧野聡子