夫婦にとって「子どもの出産」は、とてもデリケートなこと。ところが、あきれてしまうような〝孫催促〟をしてくる姑も、まだまだいるようなんです。「男の子がいい」「お世継ぎはまだ?」など、うんざりするほど繰り返される姑からの無茶ブリを、ズバッと成敗したママのお話です。
祖父母の孫催促!痛快に切り返すママたちの体験談
「お世継ぎ」が欲しい(あいかさん/33歳/育休中)
初めての出産を終え、病室でしばしの休息をとっていたときのこと。「今日は辛いので、翌日来てほしい」と伝えていたにもかかわらず、「待ちきれなくて来ちゃったわよ~」と義両親がやって来たんです。
(勘弁してよ…)と思いながらもやっとの思いで対応していると、姑の口から「何はともあれ、おつかれさま。でも次は男の子ね!」という信じられない発言が。
(ついさっき出産してヘトヘトの私に、2人目の話!?)いら立ちながらもグッとこらえて「…いやぁ、どうでしょうね」と受け流しました。
これで終わるかと思いきや…「でも早くお世継ぎを作ってもらわないと、こっちだって落ち着かないわ」なんてダメ押しするじゃないですか!(お世継ぎって…いつの時代よ…?)とあきれ、何も言い返せませんでした。
退院後も何かにつけて「これが男の子だったらお世継ぎだったのにねぇ〜」とブツブツ言うのに嫌気がさし、「お世継ぎって(笑)。いつの時代の話ですか?」と鼻で笑ってやりました。姑は明らかにムっとした顔をしていましたが、それ以降「お世継ぎ」を求めることはなくなりましたよ。
これは夫婦の問題です(あゆみさん/35歳/事務)
結婚する前から「子どもは一人を大切に育てよう」と決めていた私たち。待望の女の子を出産して、幸せに満ちた毎日を送っていたんです。ところがしばらくすると、姑から「男の子を産むまではがんばらないとね」と、二人目の孫催促を頻繁に受けるようになりました。
女の子用のベビー服を着せていたら「お下がりにできないわよ」と言われたり、「男の子はもっと動き回って大変だから、覚悟しておきなさいよ」と言われたり…姑の中では「次に男の子が産まれる」という前提の話ばかり。
「夫婦で相談して、1人っ子と決めていますので」とやんわり否定しても、「なに言ってるの?! 兄弟は作ってあげなくっちゃダメよ」と聞く耳をもってくれません。ついにある日、限界に達して「子どものことは私たち夫婦の問題ですよ? お義母さんには関係ないです」とビシッと言ったんです。
言い返す言葉もなく黙り込む姑…それ以来は遠慮なく、娘にフリフリのワンピースを着せています(笑)。
無責任なことはできません(まなみさん/42歳/教師)
5歳の息子がいますが、生まれたのは結婚して6年目でした。なので姑の「孫の顔が楽しみだわ~」という、矢のような孫催促を受けていましたよ。
子どもを授からないまま2年が過ぎると、痺れを切らして「いつになったら子どもを作るの?!」と、ど直球に聞いてくるように。ちょっと体調が悪いと言っただけで「あら! おめでたじゃないの~?!」と舞い上がる様子にもうんざりしていました。
「子どもはまだ、お金をしっかり貯めてからと考えています」と答えていましたが、「お金なんて、なんとでもなるもんなのよ!」とわけのわからない説得をされるだけ。あまりのしつこさに、「育てるのは私たちですから、無責任なことはできません!」と言い返してやりました。
私の剣幕に驚いたのか「無責任」が効いたのか、それからはおとなしくなりましたよ。「二人目は?」と聞かれることもありましたが「宝くじが当たったら考えます」と言うと、バツが悪そうにしていました。
我慢せずにうまく本音を伝えよう
子どもを育てるのは夫婦です。当然ですが、周りの声に流される必要は全くありません。我慢できないほどの催促には、「こちらにもちゃんと考えがある」という本音を、きちんとぶつけてみてはいかがでしょう。
ライター:楠 ゆず
娘と夫、茶トラの猫の3人+1匹で暮らすフリーライター。思い切ってマンションを購入し、ローンパラダイスへ突入中。幼児教育にハマってしまい、興味をもった教材は手に入れないと気が済まない。おかげで家には教材の山が…。断捨離欲と収集欲の葛藤に悩む日々です。