内閣府男女共同参画局が発表した2018年のデータによると、共働きの世帯数は、専業主婦世帯の約2倍となる1,188万世帯。夫婦で仕事と家庭を両立することが当たり前の時代と言われていますが、実は専業主婦世帯をはっきりと上回ったのは2001年、わずか18年前のことです。 こうした急激な時代の変化の中で、子育てをしながら働くママはもちろんのこと、パパもシフトチェンジが大変という声が多く聞かれます。仕事・育児・家事を夫婦でうまくコントロールしてやっていくためには、どうしたらいいのでしょうか。

 

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今回は、パパでもあり、仕事と子育ての両立を目指す「NPO法人スーパーダディ協会」の会員でもある4名の皆さんに集まっていただきました。家事や育児に積極的なパパたちは、実際どのくらい家事育児に関わっているのでしょうか。また、何を考え、どんな努力をしているのでしょうか。

男の家事・育児は当たり前の時代に、どう向き合うか?

 

―――まずは、スーパーダディ協会(SDA)って、どんなことをする団体なのか教えてください

 

髙橋一晃さん(SDA理事長、テレビプロデューサー、小4男子のパパ)
髙橋一晃さん(SDA理事長、テレビプロデューサー、小4男子のパパ)

 

(以下、敬称略)

髙橋:

スーパーダディ協会(SDA)は、仕事はもちろん、親として当たり前に育児も家事も全力でやる、スーパーマンみたいな何でもできちゃうお父さん、つまりスーパーダディになろうぜっていうところから始まっています。 子育てや家事は父親も担うのが当たり前の時代ですが、積極的に関わることで知らない間に自分の仕事に活かせたり、自分の原点を発見したりと、人生にとっても色々いいことがあるなと感じています。 また、家事や育児を分担することで夫婦ともにプライベートな時間が捻出できるようになると、暮らしにメリハリができて、お互い生き生きしてくるんです。 子どもも、父親と母親それぞれのいいところを合わせて育てることで、立派な子に育つんじゃないかなって。最近はイベントなどを通してメンバー同士が仲良くなってきたので、SDAみんなでとか、社会で子どもを育てるみたいになったらいいなって思っています。

 

寺島:

やっぱりシェアするのがいいんですよね。お互いの負担も軽くなるし、一緒に楽しめる。どちらかが全部を背負い込むっていうのはつらい気がします。

 

松延:

親はもちろんですが、社会が子どもを育てていくようなカルチャーはもっと作っていきたいですよね。

 

寺島:

昔だったら、隣のおばちゃんとかが関与するっていうのがいっぱいあったと思うんですよね。例えば子どもが熱出しちゃった時とかに「ちょっと2時間だけ見ていてもらえませんか」みたいに頼れるご近所さんがいてくれたら、めちゃくちゃ楽じゃないですか。 でもいまはそういうのがなくて、手間的にも経済的にもあまりにも大変っていう現実があって。だから、父親同士も気を許せるコミュニティを作って、その中だけでも頼り合える関係ができれば、子育てってすごい楽になるし、子どもにもいい経験になる気がします。