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何年も勤務しているのに、ほとんど給料が上がらないと悩んでいる人は多いのではないでしょうか。できれば給料を上げてほしいと思っても、誰に交渉すれば良いか分からないものです。 海外では給料の交渉をするのはめずらしくありませんが、日本ではそれほど馴染みがないため、つい気後れしてしまうこともあるでしょう。 いきなり会社の上層部に給料アップを訴えるのは抵抗がありますが、直属の上司だと交渉もしやすいものです。そこで上司に給料アップをどのように相談すれば良いか、まとめてみました。

■必ず成果を上げていることが条件

給料アップを求める前に、まず考えておかなくてはならないことがあります。それは、自分自身が会社に給料アップを求める仕事ができているかどうかという点です。 会社で特に何の成果もあげておらず、ただ仕事をこなしているだけの人材の場合、当然会社はそれなりの評価しかしてくれません。 給料が低いからやる気が出ないと考えて、ただ給料アップを求めてみても、良い結果を得ることはできないでしょう。 給料アップを望むなら、まずは自分が会社にとって必要な人材だと思われるほどの成果を上げることが大切です。 営業であるなら目標を達成するだけでなく、それ以上の数字を上げるなどの努力が必要です。開発なら工数より早く仕上げるなど、目標より早く達成することが大事です。 成果を上げている人からの昇給希望なら、上司もむげに扱うことはありません。頑張りに見合った評価が必要だと思ってくれることでしょう。

■市場価格を下調べしておく

給料アップを求めるにしても、自分に見合う給料はいくらなのかをしらなければ交渉することができません。 いくら仕事ができるからといっても過大評価になってしまうと、上司が会社に取り合ってくれることは難しいといえます。 まずは自分の適正給料がいくらなのか、市場価格を調べておく必要があります。業界や企業情報を元に、自分と同じような社員はいくらもらっているのか調べます。そこに自分の評価をプラスして、希望の給与額を算出します。 上司が納得するデータをそろえていれば説得力が深まりますので、希望額を提示しても受け入れてもらえる可能性が高まります。

■最低ラインを決めておく

上司に給料アップの相談をする場合、上司から希望額を聞かれることも考えられます。給料交渉をする際は、必ず事前に自分で交渉金額を決めておくことが必要です。 これ以下では交渉にならないという最低ラインを決めておき、少しずつ話を進めていきましょう。 いきなり上司に最低ラインで話をするのではなく、最初はそれよりも高額な金額で話を始めるようにしましょう。着地点に至るまで少しずつ金額交渉をしながら、最低ラインを切らないように話をもっていきます。 もし最低ラインを下回る場合は本当にそれが限度なのかを確認し、納得がいかないのであればさらに上層部へ話をする覚悟でいたほうが良いでしょう。