上から目線で育児指導をしてくる〝高齢ママ〟たち。でも実は指導されたママの方が、複数の子どもを育てた先輩ママだったりするんです。「親切心だし悪気はないから」と百歩譲って聞き流しても、度重なるとさすがにうんざり…「◯◯すべき」「××しなきゃ」と、日々吹き荒れる〝先輩かぜ〟と闘う、ママたちのお話です。

【体験談】先輩風をふかしてくる上から目線の高齢ママ

上から目線でいちいち訂正(さりさん/37/営業)

12歳の二人の娘を育てています。下の子の保育園には面倒な高齢ママがいるんです。家の方向が同じなので、お迎えのタイミングが重なるとしばらく一緒。そんなときは決まって、先輩かぜをビュービュー吹かしながら、ご指導いただくハメになるんです。

 

道すがら娘が「あ!」と指さしたので「ああ、ポストだね」と言うと、横からすかさず「それじゃダメよ! あれは『赤いポスト』ね」と。「物の名前は色や数も一緒に教えるといい」という持論があるらしく、いちいち訂正してくるんです。

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赤信号で娘を止めたら、「え!? 嘘でしょ、まだ信号のこと分かってないの?」と食い気味で聞かれたことも。「えぇ、はぁ…」と言葉を濁していると、ぐいっと娘の顔をのぞいて「いい? あれは赤。あかは、と・ま・る!」と、ご丁寧に指導まで。

 

でもよくよく考えると、彼女のお子さんは2歳の男の子ひとり…つまり、私の方がママとしては「先輩」なんです。歳が上ってだけで、なぜこんなに上から目線なのでしょうね。

聞いてもないことを次々教えてくれる(りほさん/36/育休中)

二人目を出産してからというもの、同じマンションの歳上ママから、余計な指導をされるようになって参っています。私よりちょっとだけ早く出産したのですが、初めての出産のためハイになっているようで。

 

「うちはもう、おむつSサイズにしたわよ」「新生児服はあまりたくさん揃えない方がいいわよ」などと、聞いてもいないことを次々と教えてくれるんです。

 

内心では(そんなの知ってるって…ていうか、ほとんど上の子のお下がりだよ)と思いながらも、表面では「そうですね、買いすぎないようにしておきます」と笑顔で対応していました。

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(まぁ、よかれと思って教えてくれてるんだし…)と思って流していたのですが、状況はエスカレートするばかり。「離乳食はまだ1回食? そろそろ2回に進まなきゃダメよ!」と、まるで乳児健診ばりの指導をしてくるようになったんです。

 

顔を合わせるたびに「卒乳を考えてるなら、そろそろ回数を減らさないと」なんて言われるので、正直かなりうんざり。どうか、自分の子育てに専念してください!

肌は皮膚科に行きなさい!お節介な口出し(みかさん/33/会計)

5歳と1歳の息子を育てています。下の子も保育園に通うようになり、1歳クラスのママ友ができはじめたのですが…そのなかに、偉そうな態度の高齢ママがひとり。

 

この前はうちの息子の顔を見て「肌が荒れてるんじゃない?! 皮膚科に連れて行ってあげなくっちゃ!」と言いだしたんです。「ああ、今度、予防接種で内科に行くから相談しようと思ってます」と答えると、「ダメよ! 肌のことは皮膚科よ!」と力説。

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でも、私にはわかります…この症状はお兄ちゃんのときと一緒で、それほど問題はないと。(乾燥肌用のクリーム塗って様子見ればいいや)と思いつつ、その場では受け流すことにしました。

 

ところが翌日、彼女からLINEが来て「駅前の皮膚科なら、子ども対応もしてるわよ」と、ご丁寧に病院のURLまで送って来たんです。子どもを診てくれる近所の病院なんて、二人の子どものママなら熟知しています。

 

しかも、後日「ちゃんと皮膚科に行ったの?」と確認までされました。もうめんどうなんで、「はい。薬ももらってきました」と適当に返事しておきましたけど。

適度な距離感を持ち、じょうずにママ友とつきあおう

「知っていることは教えてあげたい」という、姐御肌気質の人って結構いますよね。ある程度年齢が上がると〝先輩ポジション〟が多くなるので、そのノリでついつい言いたくなっちゃうんでしょうけど…自分がそうならないように、気をつけましょう(笑)!

 

ライター:楠 ゆず
娘と夫、茶トラの猫の3人+1匹で暮らすフリーライター。思い切ってマンションを購入し、ローンパラダイスへ突入中。幼児教育にハマってしまい、興味をもった教材は手に入れないと気が済まない。おかげで家には教材の山が…。断捨離欲と収集欲の葛藤に悩む日々です。