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NISA(少額投資非課税制度)が始まったことで、投資への関心が高まって来ています。


これまで投資をあまり行ったことがない方が投資を始めるとなると、どの国への投資が有効なのか見極めるのは難しいものです。


そこで、将来有望な途上国(フロンティア・マーケット)はどこなのか探ってみることにしましょう。

◆NISA(少額投資非課税制度)とは?

まずは、NISAとはどんな制度なのか確認しておくことにしましょう。


NISAは、2014年1月から始まった個人を対象とした少額からの投資を行う方のために設けられた非課税制度になります。


具体的な例をあげて説明しますと、投資信託に投資した時の「普通分配金」と売却した時の「譲渡益」に対して課税されない制度になります。


しかし、一般の口座や特定の口座など他の口座で生じた譲渡益や配当金等との損益を合わせて対応することは出来ません。


NISAを利用することが出来るのは、日本に在住し口座を開設する年の1月1日現在、20歳以上の方が対象となります。


ちなみに0歳~19歳の方はジュニアNISA口座を開くことが可能になっています。


それでは、NISAのメリットと注意点についてご紹介しながらもう少し詳しく見てみることにしましょう。 ●NISAのメリット


NISAのメリットは、NISA口座で購入した株式や投資信託などの配当金や譲渡益等に対して課税されないことになります。


また、投資金額についても少ない額から行うことが出来る点もメリットとして上げることが出来るでしょう。


NISAの制度が適用されるのは2014年~2023年までになりますので、この間にNISA口座で購入した金融商品に対しては購入した年から5年間を期限として年間120万円までの配当金、譲渡益等の利益に対して非課税となります。


更に、非課税期間が終わった後は、保持している株式や投資信託などを翌年の非課税投資枠に移す(ロールオーバーする)ことが可能な点もメリットとしてあります。


ちなみに、ロールオーバーすることが出来る金額について、上限は定められておりませんので120万円をオーバーしていても、翌年の非課税投資枠に全て移行することが可能になります。


NISAの非課税が適用される期間は購入した年から5年間ということになりますので、2019年に購入したものに関しては2023年まで、2020年に購入したものに関しては2024年まで適用されるということになります。


現時点では、NISAの適用は2023年に購入したものまでになっていますので、2027年まではNISAの非課税が適用されることになります。 ●NISA利用の注意点


次にNISAを利用するときの注意点についてみておくことにしましょう。 ・NISA口座の開設は1人1口座になっていますが、開設する金融機関については1年毎に変更出来ます。 ・対象となるのは新しく行われた投資に対してのみになります。既に所有している金融商品をNISA口座に移すことは出来ません。 ・NISAで取引を行った際の損益について、他の口座と損益を合わせることも、翌年以降に損失を持ち越すことも出来ません。 ・NISAの口座にある資産が非課税対象となる期間に下落し、他の口座に移行して値上がりした場合、損失が出ていても課税されることになります。 ●NISAで取引可能な商品


NISAで取引可能な商品について確認しておくことにしましょう。


株式投資信託、国内・海外上場株式、国内・海外ETF、ETN(上場投資証券)、国内・海外REIT、新株予約権付社債(ワラント債)であれば、NISAの制度が適用されることになります。