■テーマ型ファンドのデメリットは?
人気の高いテーマ型ファンドですが、こんなデメリットもあります。 ①「今話題のテーマ」は、時間と共に変わる
テーマ型ファンドの人気の理由である、今は注目を浴びているテーマが、今後長期的に人々の関心を保ち続ける保証はどこにもありません。
そのテーマが注目されなくなってしまえば、関連企業の業績が落ち、それに投資している資金も回収できなくなる可能性があります。
下手をすれば繰上償還といって、信託期間満了を待たずにファンドの運用が終了してしまうこともあるのです。
なんといっても、流行は過ぎるのが早いですからね。 ②分散投資の法則に反している
投資のリスクを低く抑えるための方法に「分散投資」を行うというものがあります。
1つの商品だけを大量に買い込むと、それが売れ残った時の損害が大きいので、商品の種類を増やし、ある商品が売れ残っても、他の商品でカバーする、というのが分散投資の考え方です。
テーマ型ファンドは、この分散投資の法則に反した投資の仕方と言えます。分野が同じ株式を中心に投資するので、その分野が衰退すると、全部がダメになってしまいます。 ③手数料が高い
テーマ型ファンドは、株式をメインに投資するアクティブ型の投資信託であり、利回りが期待できる反面、購入手数料や信託報酬が高い傾向があります。
高利回りのうちはいいのですが、そうでなくなった時、手数料の高さは手痛い出費となります。 これらのデメリットを踏まえた上で、テーマ型ファンドを選ぶ際には、 ・今後もしばらく人気が続きそうか?
・過去の運用実績はどうか?
・手数料や信託報酬は割高ではないか? などをチェックして購入し、購入後は、 ・テーマへの関心が薄れてきていないか?
・そのテーマ市場を変化させるニュースなどは入っていないか? など、定期的にチェックを欠かさないことが、損をしないコツといえるでしょう。