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子どもが突然「学校に行きたくない……」と言い出したら、焦るパパ・ママも多いのではないでしょうか。無理やり行かせて意味はあるのか、休み癖がついてしまうのではないか……と、不安も膨らんでしまいがちです。 ここで親の対応を間違えると、子どもの心を追い詰めてしまう可能性もあります。 具体的にどのように行動するのがベストなのでしょうか。


子どもの訴えに対して、余裕を持って行動するためのポイントを紹介します。 ■学校に行きたくない……その気持ちに寄り添うことから始めよう 子どもが「学校に行きたくない」と訴えてきたとき、親としてまずするべきことは、子どもの気持ちに寄り添うことです。 子どもには、「学校に行きたくない」と感じている理由があるはずです。何か特定の大きな出来事があったのかもしれませんし、周囲が気にしないような、ささいな問題が雪のように降り積もってしまったのかもしれません。 親にとって難しいのは、「子どもがその理由を、明確に説明できないケースも多い」ためです。子どもの心に何か問題が生じていることは確かなのですが、その原因がどこにあるのか、親の立場で正確に把握するのが難しいのですね。 しかしだからこそ大切なのは、「学校に行きたくない」と訴えてきた子どもの心に寄り添うことです。


「行きたくないんだね」と子どもの言葉を繰り返すだけでも、「つらかったね」と声をかけるだけでも、子どもは「つらい気持ちを受け止めてもらえた」と感じられます。 ■「学校に行かない」も選択肢の一つ 子どもが「学校に行かない」となると、「本当に大丈夫なのか」「このまま引きこもってしまうのでは……」なんて、不安を感じる方もいるでしょう。


学校とは、「行くのが当たり前の場所」と捉えている方は、まだまだ少なくありません。 しかし実際には、「学校に行かない」ことが、そのまま「引きこもり」につながるわけではありません。実際には、子どもの人生において、プラスの経験となるケースも少なくないのです。 学校が子どもにとってつらい場所になってしまっているのであれば、いったんそこから逃げて、心と体のバランスを整えるのも必要なこと。


実際に数日休んだのちに、元気になって、何事もなかったように学校に復帰する子どももいます。 またそのまま「学校へ行かない」ことを選択したとしても、大丈夫です。長い人生の中で、数年学校へ行かなかったからといって、すぐにマイナスの影響が出るわけではありません。フリースクールのような場所に通うのも良いですし、学校に行っていてはできないような経験をするのも良いでしょう。 子どもに「学校以外の居場所」を与えるのも、親ができるサポート方法の一つです。親が「学校は、行っても行かなくてもいい」と考えるようになると、その気持ちは必ず子どもにも伝わります。 「学校に行く」場合でも「学校に行かない」場合でも、子ども自身が自分で選択して、前向きに生活していけるでしょう。