子どもがある程度大きくなると、「何か習い事をさせたい!」と思うパパ・ママも増えてきますよね。子どもにピタリと当てはまる習い事を見つけられたら……抜群の吸収力で、どんどん才能を開花させてくれるのかもしれません。 パパやママにとっては嬉しい一方で、気になるのが教育資金についてです。「子どもの才能」と「習い事」、そして「教育資金」について、どのようなバランスで意識していくべきなのでしょうか。教育費破たんに陥らないために、知っておきたいポイントをまとめます。
■子どもの才能を冷静に分析してみよう!
何か習い事を始めたとき、「あれ?うちの子、ほかの子よりも上手みたい……!」なんて思った経験はありませんか?子どもの習い事は、意外とシビアな世界。才能や適性のある子どもの場合、昔からやっていた他の子たちを、あっという間に追い抜いてしまう!なんてことも、ありがちです。 親としては鼻高々ですし、子どもの才能を信じたくなる瞬間でもあります。「よし!うちの子はプロを目指そう!」なんて、過度な期待を掛けたくなることもあるのかもしれませんね。 しかし子どもがまだ幼い時期から、子どもの才能を絞り込み過ぎるのは、あまりオススメできません。そのほかの才能をつぶしてしまう可能性もありますし、子ども自身が、ほかの希望を口に出す日がやってくるかもしれません。 また親の目から見ると、「頑張っている子どもの姿」は、2割増し程度、よく見えるもの。才能を感じ、そこに教育費をつぎ込もう!と思っているのであれば、まずは子ども自身の才能について、冷静に見極める必要があります。
■子ども自身がどう思っているのか?
子どもの才能は、子ども自身のもの。教育費を出すのは親であっても、才能をどう使うのかは、子ども自身です。一つの習い事に多額の教育費をつぎ込む場合には、「子ども自身がどう思っているのか」「どの程度、覚悟ができているのか」も重要なポイントとなります。 親の目からみると「才能がある!」と感じていても、子ども本人は「自分には向いていない」「実は嫌々やっている」なんてパターンは、意外と多いものです。 才能を活かす覚悟ができているのかどうか、子どもの意思もしっかりと確認しておきましょう。
■親のスタンスによっても、才能との向き合い方は変わってくる
子どもの才能と、親がどう向き合っていくのかに、絶対的な正解というものは存在しません。しかし子どもの才能や習い事、そして教育資金とのバランスについて、しっかりと向き合うことで、後々の後悔を減らすことはできるでしょう。 まず親としては、2つの選択肢があります。才能を活かしとことん応援するのか、それとも諦めさせて別の道も開いておくのかで、子どものこれからは、大きく変わってくる可能性があります。 どちらにもメリットがありますし、どちらにもデメリットがありますから、自分たちにとってはどうするのが一番良いのかを、じっくりと検討する必要があるでしょう。 教育資金をつぎこんで、全力でサポートすることで伸びる子どももいれば、反対に、親があまりガツガツしないことで、かえって伸びる子どももいます。 また子どもの才能を伸ばすために、どの程度の熱意、そして資金で取り組むべきなのかは、習い事の内容によっても変わってくるでしょう。時には子どもの指導者との話し合いを行いながら、子どもにとって、もっとも良い道を選択できると良いですね。
■家計全体を見て、ボーダーラインを決めよう
子どもの才能を活かすため、教育資金を一点投入しようと決めたときでも、子どもの教育費が家計全体を圧迫するのはオススメできません。 子どものためにお金を使い過ぎれば、自分たちの老後にツケが回ってくる可能性もあります。「そのころには、才能を開花させた子どもが、自分たちの面倒をみてくれるはず!」なんて考えでいるのは、あまりにも甘いことだと言えるでしょう。 一般的に子どもの教育費は、家計全体の5%~10%にとどめるのが理想的だと言われています。子どもに才能を感じ、積極的に応援したい!と思う場合でも、15%は超えないように注意しましょう。 例えば月収30万円で生活している場合の教育費の上限は、4万5千円となります。習い事だけではなく、教育にかかる全ての負担を、この中で賄えるように調整してみてください。 幼い時期の習い事にお金を使い過ぎて、子どもの大学進学費用を用意できなかった!なんてことになれば、かえって子どもの将来を、狭めてしまうことにもなりかねません。 子どもの才能を感じ、それを伸ばしてあげたい!と思ったときでも、ボーダーラインを意識することで「散財」を防ぐことができるでしょう。