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「学校に行きたくない」というセリフが子どもから出た時、親としては「勉強についていけていない」や「友達とうまくいっていない」ことを心配しがちなもの。しかし「授業がつまらないから」という理由を挙げる子どももいるようです。

小学校の子供が「授業がつまらない」と言った理由


「小学1年生の長女が、最近学校に行くことを渋るようになってしまった…」と嘆くママ。娘は友達も多く、決して学校や友達に“馴染めていない”という訳ではなさそうです。理由を尋ねてみると、娘からは「授業がつまらない」との返事が。昨日帰ってきたテストを見ても確かに結果はすべて“100点満点”で、「自慢ではないのですが、娘にとって学校の授業はレベルが低すぎるのかもしれません」とママは発言しています。

 

このエピソードを受け、まずは保護者たちから「うらやましい!」との反応が相次ぎました。「“100点満点”が続いてつまらないなんて…。ウチの息子に少しでも分けてほしい」「我が家の娘は、成績が右肩下がり。授業のレベルに文句なんて言えません」「授業が簡単過ぎるってことだよね? 息子にとっては想像できない悩みだなぁ」といったコメントが続々登場。

 

また小学生の娘に対して同情する声も多く、「6歳、7歳くらいの子にとって“合わない授業”をずっと聞くのは、かなり辛いことだと思う」「子育てしてるからわかるけど、小さい子に“暇な時間”はキツいよね…」などの声が寄せられていました。

一方で、“学校の授業体制”や“浮きこぼれ”を心配する声も


一方で“学校の授業体制”に物申す人も一定数おり、「学校の授業って、確かに“下の子のレベル”に合わせるばかり。子どもによっては飽きちゃうよ」「こういう子たちが結局、“塾通い”の方に力を入れてしまうんだよね。学校としても対策が必要では?」という意見も。

 

また「日本でも“飛び級”が認められるべきじゃないかな」との主張も登場し、“落ちこぼれ”ではなく“浮きこぼれ”を心配する声も後を絶ちません。「“浮きこぼれて”しまった子は、学びの時間が無駄になってるよね」「長い目で見れば日本にとっても損失だと思います」「できる子はどんどん先に進める仕組みを作った方がいい」などのコメントが登場しています。

 

しかし中には、「特に公立の学校だと、色々なレベルの子が混ざっているのが良いポイントだと思う」「勉強が得意な子もいれば、体育が得意な子もいる。お互いの長所を伸ばし合えるといいんだけどね」といった声もチラホラ。元教員という男性からは、「学校は“勉強する”場だけではない。能力や得意なことが違う子と生活を共にするのも、大事な学び」という声が上がっていました。

算数科を“3つのコース”に分ける小学校も


生徒ごとの“習熟度”を踏まえた授業を行うため、各学校は「習熟度別指導」の充実化を図ることに。文部科学省の発表した「学力差に応じた教育について」という報告書では、「習熟度別少人数指導の事例」として「大田区立開桜小学校」の取り組みが紹介されています。

 

開桜小学校では、算数科の授業を「じっくりコース(基礎)」「しっかりコース(標準)」「ばっちりコース(発展)」の3つにコース分け。「じっくりコース」では課題の把握や振り返りを“全体で”行うのに対し、「ばっちりコース」では“自分で解決方法を考えさせる・自分の言葉でまとめさせる”点を重視しています。

 

算数科の授業を「ゆっくりコース」「じっくりコース」「ぐんぐんコース」に分けているのは「西東京市立向台小学校」。公式サイトには「習熟度といっても、いずれのコースもめざす学習達成目標は一緒です。個に応じた指導を充実させ、学ぶ楽しさや学ぶ意欲を高めていきます」との記載があり、工夫を凝らした授業風景の写真も掲載されていました。

 

子どもの成長スピードや得意不得意は人それぞれ。学校には、多くの生徒が満足できる授業を提供してほしいですね。

 

文/長谷部ひとみ