家族で引っ越しの荷造り

春、卒業式シーズンですね。入学や就職、転勤などで引っ越すことになった!という声もちらほら聞こえてくる時期ではないでしょうか?以前から引越しが決まっていて少しずつ準備していていた、という方は問題ありませんが、急に引越しが決まって時間がない!という方は荷物の梱包や、新居での片付け・収納準備も大変ですよね。でも、引越しはお片付けの最大のチャンス! スムーズに引越しの片付けが進み、すっきり気持ちよい環境で新生活を迎えるために、引越し梱包と新居収納のコツをまとめてみたいと思います。

 

引っ越しで整理収納・片付けを効率的に!


 

1.引越し前~持っていくモノは厳選!箱に詰めながら整理を

モノを段ボールにつめる作業は、一つずつモノを手にとって進めていきますよね。この作業、実はモノを整理する時と同じ行動なのです。ただ単に棚にあったものを段ボールに移していくのではなく、モノを手に取ったら

 

・これまでに一度でも使ったことがあるかな? ・新生活持って行っても使いたいものかどうかな?

 

と考えながら梱包していきましょう。

 

引越し料金はトラック数(=荷物の量)で決まります。ということは不要品を箱につめるのは、それだけ荷物を増やしている、引越し代金上げているということ。もったいないですよね。新居にいってから不要品を手放そう、と考えたとしても、慣れない土地では捨てる場所やルールも分からず大変です。引越し前の今のうちにモノの整理や処分も一緒にやってしまった方が効率良くすすめられるのでオススメですよ。 手放す方法は捨てる以外にもあります。リサイクルショップに持って行くなどして買取りに出し、少しでも引越し代の足しになると嬉しいですね。

 

2.新居での収納をイメージして詰める~人別、部屋別がオススメ

次に梱包する際の箱の分け方をご紹介します。分け方は、持ち主別・モノの種類別(食器/本/衣類など)に段ボールに分けて入れると、引越し先で収納する時に分かりやすくなります。今現在の収納用品毎にまとめて、というより“新居のどの場所に置いて使いたいか”をイメージしながら梱包するといいでしょう。

 

引越し経験がある方はご存じだと思いますが、引越し先で荷物を下ろす際に引越し業者の方から「この荷物どこの部屋に置きましょうか?」と随時聞かれ、こちらが指示をしていく形になります。ですので、1つの段ボールに色々な場所のものを入れてしまうと、後で「あれ、どこにいったかな?」となりやすいのです。

 

また、すぐに使う必要があるものは最後にひとまとめにして段ボール箱に入れましょう。箱の外に“すぐに使うもの“と書いておけば、引越しが終わった当日はまずその箱を開ければ必要なものが見つかるので、焦って色々な箱を探さなくても済みますよ。

 

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3.梱包のコツ~軽いものは大きな箱、重いものは小さな箱

実際の詰め方ですが、運ぶ時の負担を考えて、洋服などの比較的軽いものは大きな箱に、本や食器など重たいものは小さめの箱に入れましょう。重たいものを入れる段ボールは底のテープを十文字に貼り、持ち上げた時に箱が底抜けしないよう安全面にも気をつけて下さいね。 引越し業者によっては、ハンガーに服をかけたまま持ち運べる梱包資材があったり、タンスの引き出しごとに中身はそのままでも運べる場合があります。気になる箇所がある場合は、先に確認しておかれるといいでしょう。

 

4.引越し後~荷ほどきはできるだけ早く!

引越しした後の荷ほどき・段ボールをあけて収納して・・・というのは考えただけでも憂鬱な作業ですが、出来るだけ頑張って早く段ボール箱を開けましょう。目安としては、1ヶ月遅くとも2ヶ月以内には段ボール箱をゼロにしたいものです。でないと、だんだん引越しの段ボール箱自体が収納箱のようになってしまうことに・・・。片付けに悩む方の話を聞いたところ、引越しして数年経過しているけど、実はまだ引越し後の段ボールがそのまま部屋の隅にあって・・という方がかなり多いことが分かりました。片付けを早く終わらせて新生活をスムーズにスタートするためにも、早めの荷ほどきは必須なんですね。 では、実際の荷ほどきの手順をみていきましょう。

 

(1)新居の部屋の使い方を決める(リビング、寝室、子供部屋…) (2)段ボールを各部屋に移動する (3)家具の配置を決める (4)箱を開けて、クローゼットおよび既存の家具や収納用品にモノを収納する。 (5)使いにくい、合わない家具があれば買い直しを検討する (6)必要に応じて、収納用品の買い換え・買い足しを行う

 

新しい収納用品を買うまで段ボール箱のまま・・・という方もいらっしゃいますが、箱から出して並べてみるのをオススメします。段ボール箱のままではモノの量が見えず、どれくらいの大きさの収納用品が必要なのかが分かりにくいんです。ですので、実際に種類毎に分けて並べてみると、買うべき収納用品のサイズを把握することが出来ますよ。

 

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5.モノの定位置~使う場所に・見やすく収納!

どこに収納するか?の“モノの住所決め”のポイントは、まず「使う場所に収納する」ことです。例えば、寝室で服を着替えるなら衣類は寝室のクローゼットに、調理器具や食器、食品はキッチン、子供用品は子供部屋にといった具合です。また小さいお子さんが普段リビングでよく遊ぶなら、おもちゃ収納はリビングに作ってあげるといいですね。使いたい場所に収納できれば、わざわざ必要なモノを取りに行かずに済むので、日々の行動が時短になりますよ。もし使う場所に収納しきれない場合は、動く動線上に収納を確保できないか考えましょう。 次に収納の仕方ですが、引き出しを開けた時に見やすく・取り出しやすく収納することを意識しましょう。種類別にカゴにまとめる、上や正面から見た時に入っているものが見えるように入れるなど、ちょっと意識するだけでも後々の使いやすさが全く変わります。それ以前にモノが沢山ありすぎると、モノが重なり合って見つかりにくくなり、収納スペースにも収まりません。 引越しこの機会に新居の環境をスッキリ整えて、いいスタートを切りたいですね。

 

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文/笹田奈美子