日曜日の夕方、子どもとサザエさんを見ていると、だんだん気分が落ち込んでしまったり、体調が悪くなり、辛い思いをしている方はいませんか?もし、心当たりがあるのなら、『サザエさん症候群』かもしれません。今回は、昔から言われるサザエさん症候群について、原因から対策まで改めて詳しくご説明します。
サザエさん症候群とは?
『サザエさん症候群』とは、名前のとおり、日曜日にテレビ放送されている「サザエさん」に由来しています。日曜日の夕方から夜にかけて憂鬱な気分になるため、番組と直接的な関係はないにも関わらず、このような名前がつけられました。これは、世界的に認識されている『ブルーマンデー症候群』とほとんど同じものです。
もし、月曜日が祝日で休みの場合は、日曜日の夕方でも憂鬱な気分になることはありませんので、“休み明けの仕事の前日”と思ってください。「これで休みも終わりか…」と憂鬱な気持ちになることを、我が国では『サザエさん症候群』と呼んでいるのです。
サザエさん症候群の症状
サザエさん症候群の主な症状としては、憂鬱な気分になる、倦怠感が襲ってくる、不安を感じる、食欲の低下、頭痛、胃痛、不眠などが挙げられます。これらは強いストレスを感じることで起こるため、当てはまる方はサザエさん症候群を疑った方がいいかもしれません。サザエさん症候群は、軽度のうつ病と同じような症状があらわれますが、精神的症状が出るか、身体的症状が出るか、あるいは両方の症状が出るかは個人差がありますので、自分の症状をよくチェックしてみてください。
憂鬱な気分を引きずったまま月曜日の朝を迎えると、身支度をして子どもを送り出してから、またベッドで横になってしまう、起きているにも関わらず電車で乗り過ごしそうになってしまうというような症状が現れる方もいるようで、このような症状を放置していると、うつ病に進行してしまう可能性もあります。うつ病になってしまうと治療に長い期間を要することになり、日常生活にも支障をきたしてしまいます。サザエさん症候群の症状が日曜日の夜外にも頻繁に起こるようであれば、医師の診察を受けるようにしてくださいね。