4月の保育園入園に合わせて職場復帰する予定のママは、久しぶりの仕事再開に向けて期待と不安が入り混じっていることと思います。
また、育児や家事もさることながら、自分自身についても「今のうちに何かやっておくことはないかな」「復職後はいろいろできなくなるかも…」と気になっているのではないでしょうか?
そこで今回は、先輩ママたちが「職場への復帰前にこれをやっておいてよかった!」と思ったことや、育休中に自分のためにやっておいて正解だったと思うことを、アンケートでの体験談に基づいて紹介していきます。
育休中の職場とのコミュニケーション
育休中一度も職場へは行かず、復職時に初めて出社したという人もいるにはいますが、ほとんどの人は復帰前の打ち合わせなどで一度は出社しています。
今回のアンケートでは、それ以外にも個人的に職場に訪れて赤ちゃんの顔を見せた人という人から「復職後、意外に役立った」という声がいくつも寄せられました。
「育休中、とにかく迷惑にならない程度に子供と一緒に職場に顔を出しておくと、困った時に助けてもらいやすいです」
「復帰前に、子どもを連れて職場へ挨拶にいきました。子どもの顔を知っていただけていると、いざ仕事が始まり子どもが熱を出した時でも”〇〇くん、お大事にね”と、親近感を持って接してもらえました。実は、以前に先輩の女性が同じようにしていたんです。当時の私も、やはりお子さんの顔を知っているほうが身近に感じられ、自然に協力しようと思えたので」
「職場を訪問する時間帯は、万が一子どもがぐずっても迷惑になりにくいお昼休みがベストですね」
オフィス事情や職種により職場に子どもを連れていけない場合でも、職場とのこまめなやりとりは大切だと先輩ママは口を揃えます。
これまでに産休・育休を取得した人が少ないなどの理由で、会社側から復帰前の出社について言われなくても、復帰前にはスケジュールや業務分担確認と、こちらの状況を報告するのを兼ねて連絡を入れるのがマナーですね。
「育休中は特に出社の必要はないと言われていたのですが、ちょっとしたルール変更や人事異動などに対応できるよう、同僚からSNSなどでこまめに連絡を取り教えてもらっていました。出社後はそのお礼にちょっとしたお菓子をプレゼントしましたよ」
「職場は大きなオフィスビルの上層階なので、ちょっと赤ちゃんを連れていける雰囲気ではありませんでした。万が一子どもが泣いたら迷惑かと思い、電話で定期的に連絡を入れてスムーズに戻りやすくなるようにしていました」
復職後には、出産前とは違うマインドセットも必要
子どものいない時と比べ、出産後しばらくはファッションやメイクにかける時間も減るため、少し考え方を変えて乗り切ったというママも多くいました。
「通勤用のバッグは、両手が空くリュックタイプに変えました。スニーカー通勤も以前からOKだったのですが、これまでなんとなくハイヒールばかりでした。育休中に選んでおいたシンプルなスニーカーや柔らかくて走れるタイプのパンプスも買い足し、気分で使い分けています。」
「ワードローブを見直し、1週間のコーディネートを決めておくようにしました。朝は時間との勝負なので、”なんか違う…”と洋服をあれこれ迷う時間がなくなり、スムーズに準備ができるように」
「しばらくはなかなか寄り道する機会もないだろうし、通勤のファッションは”制服”と考えて、数アイテムの固定した組み合わせで乗り切りました」
外見のことだけではなく、精神面も出産前とは切り替えてのぞんだというママも。
「いくら頑張っても、子どものことで仕事を誰かに替わってもらったり、書類の提出を待ってもらったりするのは避けられませんよね。ネガティブな反応をされるのが当たり前と想定して、必要以上に気にせず自分にできることをやるだけ、と割り切るようにしました」
「以前はちょっと無理なスケジュールでも残業して引き受け、そのぶん収入(残業代)でカバーするという考え方でしたが、出産後しばらくは考え方をチェンジ。時間的にできることとできないことを線引きして論理的に簡潔に人に説明し、そのうえで着地点を見いだす練習をしておきました」
忘れてはならないママ自身のケアと準備
職場への対応や家事や保育園の準備も万端、さあ仕事がんばるぞ! …とその前に、ママ自身が今後健康で元気に働けるような準備とケアも大切です。
「歯医者に検診に行きました。初期の虫歯が見つかり治療できたので、働きだしてからも安心でした」
「働き始めると美容院になかなか行けないので、短めのボブにしておきました。美容師さんに事情を話してなかなか来られないと言うと、長持ちしそうなスタイルに仕上げてくれるはず」
復職後のヘアスタイルは、毎日のシャンプーやドライヤー時間が短くてすむショートやボブにしていたママが多いよう。またはゆるめのウエーブがかかったロングヘアも、朝さっとまとめるだけでサマになるのでおすすめです。
その他、
「マタニティ・授乳からの流れでゆるっと楽な下着ばかりになっていたので、復職に向けてきっちりした下着を購入しなおしました」
「化粧品をリニューアルしました」
「職場の人たちと会うまでに、産後戻っていなかった3キロを落とすためダイエットにはげみました」
「慣らし保育中、出社スタート慣らし保育中にジムにかよって、体力づくりを兼ねて体形戻し(笑)」 などの声も。
安定してイキイキと働くには、心の充実も大切
育休中は出社こそしていないものの、赤ちゃんとずっと一緒なので、なかなかのんびりできることはありませんよね。
でも、目の回るような24時間育児の日々が終われば、こんどは時間との戦いである復職後の日々が長く続きます。
それを元気に乗り切るためには、つかの間でも心に栄養をチャージして立ち向かうことも非常に大切。
ママたちはこんな風に、育休後半の日々を楽しんでいました。
「同じく小さい子がいる専業主婦の友人など、平日昼間が出かけやすい相手と会っておきました」
「慣らし保育中の数時間は、育児も仕事もない貴重な自由時間。自分へのごほうびに、子どもと一緒では無理なお店でアツアツのラーメンを食べるとか、本屋さんでゆっくり好きな本を選ぶ時間にしていました」
「ひとり映画、ヨガ、習い事はオススメです」
「慣らし保育中に友人とお茶やランチでおしゃべり。復帰後はできなくなってしまったので、よかったなぁと思っています」
「コストコの会員登録。土日だと混雑してゆっくり見られないですが、平日は朝行くと空いていて、思う存分試食などを楽しみました」
「復職すると、とにかく時間がなくなります。後悔しないように自分のやりたいことを思う存分しておいた方がいいと思います」
まとめ
今回は、先輩ママの職場対策と、「自分自身のためにやっていたこと」をいろいろと紹介しました。 どんなに完ぺきなスケジュールを組んでも、ママ自身に元気がなかったり、無理があったりするのは心身ともに辛いですよね。 どうしても家事や準備に時間をかけたくなる人は多いと思いますが、ぜひママ自身のためにも時間を作り、充実した状態でお仕事に向かえると良いですね。
文/高谷みえこ (アンケート実施時期:2019年1月~2月)