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長いようであっという間の育休期間。

 

育児に追われているうち、保育園の入園が迫ってきてバタバタと準備に追われているママ・パパも多いことと思います。

 

そして、いざ仕事に復帰してみると「ああ、復職前にあれとこれをやっておけばよかった」と思うことが誰でも一つや二つあるのではないでしょうか。

 

そこで、編集部では先輩ママたち100人に、当時を振り返ってみて「やっておいて正解だった!」と思うことを教えてもらいました。

 

この記事では、その中から子どもの生活について紹介していきます。

 

何はともあれ、子どもの健康&生活リズム


初めての集団生活に慣れて、毎日元気に保育園に通うには、やっぱり健康が一番。そのためには、保育園での生活リズムに慣れておくことが必要です。 先輩ママたちは次のようなことを実行していたそうです。

 

「説明会で、一日の流れが書かれた”園生活のしおり”がもらえるので、家でのそれまでの食事の時間やお昼寝の時間を、保育園に合わせて変更しました」

 

「急に生活リズムは変えられないと思ったので、入園1ヶ月前には、起床から朝の準備に要する時間を逆算して、毎朝の段取りを繰り返し練習していました」

 

「復職すると、アイロンがけや書類の記入などだっこしながらできない用事は、子どもが寝た後のわずかな時間にやってしまいたいので、決まった時間に寝る習慣をぜひともつけておきたいもの。復帰してからだと、自分も寝落ちしてしまうと朝がパニックなので、育休中に習慣づけておくのをおすすめします!」

 

「薬剤師なので、夜泣きで睡眠不足になり、ボーっとしてミスでもしたら大変です。まだ夜間の授乳も続けられる状態だったのですが、思い切って復帰前に夜は断乳し、朝まで眠るパターンに移行しておきました」

 

「予防接種をきっちりと。時短勤務だから大丈夫と思うかもしれませんが、自治体の集団接種では午前11時から午後1時など中途半端な時間のこともあるので、丸一日仕事を休む羽目になるかもしれません。私は市の提供しているアプリで接種スケジュールを組んで、可能なものは早めにすませていきました」

 

入園当初は風邪などの感染症にもかかりやすいので、なおさら予防接種がスケジュール通りにいかないことも。「予防接種はできるだけ育休中に」は鉄則ですね。

 

保育園や預け先に慣れておこう


月齢にもよりますが、大半の子は慣れるまでは大泣きして、ママ・パパも朝の別れがつらい日が続きますね。 先輩ママは、少しでも子どもの負担を少なくするために、こんな方法をとっていたそう。

 

「育休中は密着状態だった子どもとの距離感を少しずつ離していくように。パパと子どもでお留守番して私が半日買い物に出かけたり、私の歯科検診のあいだ実家に預けたりして、私がいなくても他の人に頼る術を身につけておくようにしました」

 

「行く保育園が決まってからは、その保育園の前を通るたび、”そろそろ保育園が始まるね、先生もお友達も楽しくたくさん遊んでくれるからワクワクしちゃうね~」と保育園のイメージ作りをしていきました。そのおかげかどうかわかりませんが、入園後1週間で泣かなくなりました!」

 

「市町村主催の託児付き講演会等に参加して、預ける経験をしました。保育園では慣らし保育もあるのですが、復職直前の慣らし保育がスケジュール通りにいかなくなると気分的に焦ると思ったので、スムーズにいくように託児の経験を積ませました」

 

なお、園に慣れておきたいときは、「うちの子は人見知りなので、少しでも慣れておきたいのですが…」と相談してみると、入園前に何度か親子で訪問する時間を作ってもらえることもあります。

 

急に行っても、行事などで対応できなかったりインフルエンザが流行してそれどころではなかったりしますので、必ず事前に都合のよい時間帯や日を確認しておきましょう。園庭開放をしている園であれば、その日に行くのもいいですね。

預け先は第二候補、できれば第三候補まであると安心


入園後半年から1年間は赤ちゃんや子どもはとても病気をもらいやすく、保育園以外で預かってもらえる場所がないと、両親のどちらかが頻繁に仕事を休まなくてはなりません。

 

「復職までに、何かあった時に預かってもらえる先を3番目まで確認して、お願いしておきました。私の両親、義父母、仲人をしてくれた親戚まで!」

 

「保育園の面接や説明会で、もし急なお迎えが必要になった場合、両親のほかに来られる方はいますか?と聞かれることがよくあります。うちは夫婦ともにシフト制勤務で、実家も遠くて頼れないため、ファミサポに登録しておきました」

 

「ファミサポ」とは「ファミリーサポートセンター」のことで、あらかじめ登録しておくと、有償のボランティアさんが園や学校にお迎えに行き、保護者が帰るまで自宅で預かってくれるなどのサポートが受けられます。

 

「仕事の都合上、月に何日かどうしても休めない日があります。ファミサポ以外にも、病児保育の登録、24時間年中無休の託児所の見学と登録など、あらゆる事態を想定して準備しました」

 

「病児保育の登録は平日のみだった」という体験談もありますので、実際に利用するかどうかは別として、昼間に時間が取れる育休中に調べておくことが必要ですね。

 

子どもと一緒に、育休中ならではの思い出も作っておこう


入園・復職に向けての準備も重要ですが、この時期ならではの子どもとの時間を思う存分楽しんだ、というママも少なくなかったのが印象的でした。

 

「長男が3歳、長女が7ヶ月の時に、育休を利用して、家族で海外旅行に行きました。上の子を育ててみた経験から、月齢が低いほうが行動しやすいとわかったし、復職後はそうそう海外旅行には行けるものではないと思っていたので、2人目を妊娠した時から旅行を目標にコツコツ貯金していました」

 

「職場に復帰した当初は、仕事と育児の両立で忙しくなりお出かけが難しそうだと思ったので、育休中の平日に、ベビーサイン・ベビーヨガ・ベビーマッサージやおしゃれな写真撮影など、この時ならではの体験にたくさん出かけました」

 

「入園予定の保育園での催しやお祭りに積極的に参加しました。親子で楽しめたし、近隣のママ友ができて一石二鳥。入園後も、持ち物がわからない・準備が間に合わないという時や、帰りの電車に乗り遅れたときのお迎えなど、協力できて助かりました」

 

「写真の整理をしておきました。個人的には、保育園に入る頃までにやっておかないと、たまりすぎてできなくなると思います…。私は通販の”10年用アルバム”を購入し、毎月のまとめ方も決めておいたので、復帰後、忙しくなってもなんとか保管できました」

まとめ


こうして話を聞いてみると、やはり保育園入園・復職という一大イベントでは生活が本当に大きく変わるため、モノ・心ともに準備が欠かせないことが分かりますね。 貴重な先輩ママの「やっておいてよかった」体験談、もし今から実行できそうなものがあれば、ぜひ取り組んでみて下さい。

 

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文/高谷みえこ (アンケート実施時期:2019年1月~2月)