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「うちの子たち、きょうだいなのに性格が正反対」と思ったことはありませんか? 性格診断や占いなどでは、長男や長女か、中間子・末っ子かによって行動や進路が変わるとよく言われます。 そこで今回は、兄弟姉妹のお子さんを持つママたちに、お子さんたちの性格はどう違うのか聞いてみました! 「うちと一緒!」「うちと反対!」あなたの「あるある」、いくつあるでしょうか?

ママたちに聞く、兄弟の性格の“違いあるある”10パターン

1.字がキレイ VS 下手


「長男は、毎日自分から宿題の漢字ドリルなどに取り組むことは取り組むのですが、見ると字が揃っていなかったり、バランスが悪かったり。次男は遊んでいて私が声をかけると“あ、忘れてた”と言ってやり始めることが多いのですが、字は丁寧できっちり書けています。成績でいうと、テキトーな次男の方がいい点数がつくのだろうな…と複雑な気持ち(苦笑)」(Mさん・42歳・5年生と2年生の男の子)

2.努力家 VS 天才肌


「長男は、新しいおもちゃを使い始める時や習い事などを始める時、説明書を私と一緒に読んだり、コーチに言われたことを家で実践したりと、身に付くまでコツコツ取り組むタイプ。次男は説明書などほとんど読まずに感覚で遊び始めます。私はちゃんと確認してほしいのですが、いっても聞かないし、なんとなくうまくできちゃうから余計にそうなるのでしょうね。中学・高校と成長するうちに、どこかで壁にぶつかるのか、このまま天才肌で行けるのか…ちょっと心配です」(Yさん・37歳・中1と小5の男の子)

3.おしゃべり VS 無口


「長女は学校のことを聞いても、ほとんど“別に”とか“忘れた”と言って何も話してくれませんが、次女は夕方学童に迎えに行った帰り道から、夕食、お風呂、寝る時まで、今日の出来事をしゃべりまくっています(笑)」(Hさん・36歳・小4と小1の女の子)

 

無口な子は、本当は話したいことがあっても流暢に言葉が出てこないタイプと、話す必要がないと判断してあえて語らないタイプの子がいるようですが、全体的に「下の子の方がよくしゃべる」と話してくれたママが多かったです。

4.マイペース VS 空気を読む


「長男はとにかくマイペース。小学校に入学したばかりの頃は、休み時間に運動場でカエルを見つけ、追いかけているうちに休み時間が終わってチャイムが鳴ったのに、教室に戻らなかったこともありました。対して次男は常に周囲の状況を見て動いていますね」(Tさん・40歳・3年生と年長の男の子)

 

マイペースな子は長子に多く、空気を読む子は第2子以降に多いようです。 あるママは「うちの下の子は、周りに合わせるのは上手なのですが、ちょっと流されやすいところが心配」と、空気を読む子のマイナス面も気にしていました。

5.クラスで目立つ VS 目立たない


「長女は学校ではおとなしいタイプで、授業参観でもあまり手を挙げず、叱られるようなこともほとんどしません。対して次女はハキハキしていてよく目立ちます。はっきり意見を言うので、他の子とトラブルになるのもいつも次女のほう。新学期の家庭訪問でも、次女は先生からすぐに覚えられていろんなエピソードが出てきますが、長女は毎年“とてもまじめで物静かですが、おうちではどんなご様子ですか”と聞かれます。ちなみに家では長女もよく騒ぎます」(Fさん・39歳・5年生と3年生の女の子)

6.抜けてる VS ちゃっかり


「長男は、とにかく一生懸命やっているのは分かるんですよ。でも、全力で作った夏休みの工作を、登校中に落として壊してしまったり、漢字の小テストの前日、必死で勉強したのにページを間違えていたり…どこか抜けていますね。対して次男は、お兄ちゃんの失敗を見ているせいか、押さえるところはちゃんと押さえていて、要領がいいなとわが子ながら思います」(Rさん・41歳・3年生と1年生の男の子)

7.几帳面 VS ずぼら


「うちは男の子と女の子なのですが、兄の方が几帳面ですね。二人で遊んでいても、お兄ちゃんは1つの遊びが終わると片付けてから次に行きたいのですが、妹は次の遊びに興味関心が向いていていて片付けは最後にまとめてやるタイプ。兄の方が、電車のセットとままごとなどおもちゃが混じるのでイライラして、“ママ、妹がお片付けしない~”ってよく言いつけに来ます(笑)」(Gさん・37歳・6歳の男の子と5歳の女の子)

8.プライドが高い VS 現実的


「中学生の息子たち。長男は、小さい頃ほめて育てようと心がけたのはいいのですが、ちょっとプライドが高くなってしまったのが玉にキズかもしれません。部活などで、みんなの前でコーチに“なんでこんなことできないんだ”と言われたりすると、すぐ部活辞めたい等と愚痴ります。次男は“自分はそんなにうまくないから”と最初から叱られても当然と思っているようで、淡々と続けている感じですね」(Nさん・51歳・中3と中1の男の子)

9.モテる VS オクテ


「息子たちは二人とも優しくていい子なのですが、次男が圧倒的にモテる様子です。そもそも長男は、小学校の頃から、ほとんど女の子としゃべることもなく。次男は、参観日などに見ていると、男女の区別なくよくしゃべったり遊んだりしています。バレンタインにも、次男は毎年誰かからチョコレートをもらっていますが、長男はもらったことがない…」(Sさん・37歳・中2と小6の男の子)

10.粘り強い VS あっさり引く


「体育の課題で逆上がりができなかった時、長男は、週末も公園や校庭でずっと練習していたので、次男もそうするのかと思っていたら、“おれ、逆上がりはできなくていいや”とあっさり。将来のことを考えると、この性格で大丈夫かな?と心配なところもありますが、あきらめが早いのも一種の長所とポジティブに考えることにしています」(Jさん・29歳・5年生と3年生の男の子)

兄弟で性格が違う理由とは

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性別が違う場合はともかく、同性で同じように育てているつもりなのに、時には正反対の反応すら返ってくる…兄弟姉妹の性格は、なぜこんなに違ってしまうのでしょう?

他の兄弟との関係性で変わる

例えば、上の子が面倒見がよく場を取り仕切ってくれるタイプなら、下の子は自然に上の子を頼り、甘え上手になることが予想できますが、兄姉がおとなしくちょっと優柔不断なタイプなら、それを補うように下の子は決断力がありはっきりものを言う子になる可能性がありますね。

生まれつき一人ずつ気質が違う

敏感さや慎重さ、我慢強さなどの気質は、きょうだいであっても生まれつき違います。 親の働きかけでそれが強まったり弱まったりすることはありますが、発達心理学では、生まれつき持っている気質は成長しても一生続くと考えられています。 俗説では、同じ親から生まれても、性格や行動パターンに多様性があった方が、非常時にも次世代が生き残りやすかったから…とも言われています。妙に説得力がありますね。

実際は、「完全に同じように」育てているわけではない

「同じように育てているはずなのに…」とはいえ、親の年齢、人生観、経済状況、社会情勢などは、必ず少しずつ変わっていくもの。 例えば、子どもがコップの水をこぼした時の反応一つとっても、長子では「あらあら~」と慌ててママが拭いてくれることが多そうですが、第二子以降では、ママもバタバタしていて、水をこぼしたことすらしばらく気付かれなかったり、自分で拭くように言われたりすることが多いのではないでしょうか? これが積み重なれば長子か第二子以降かで、子どもの行動や性格がある程度変わってくるのは当たり前なのかもしれません。

その子らしさを大切にしよう


兄弟姉妹は、顔や見た目は似ていることも多いだけに、どうしてこんなに違うのかと思ってしまいがち。  でも、今回話を聞かせてくれたママたちからは「すごく違う」と言う一方で、「よその人からはやっぱり似てる、と言われることも多いです」との声も聞かれました。 生まれ持った気質は、たとえ兄弟姉妹でも一人ずつ違うという前提のもと、その子に合った対応を心がけ、違いを楽しむつもりで子育てしていきたいですね。

 

文/高谷みえこ

参考:書籍「子どもの気質・パーソナリティの発達心理学」(水野 里恵 著/金子書房)