増税前に買う価値があるのはコレ!
基本的に価格設定が厳密に管理されていて、価格変動がない商品は買う価値ありといえそうです。以下のもので買う予定があるものは、増税前の購入を検討してみるといいでしょう。
・公共交通機関の定期券 ・アミューズメントパークの年間パスポート ・iphone(例年通り9月に最新機種が出るなら増税前に) ・ブランドが強いもの ・日用品の中でこだわって買っているようなもの。例えばシャンプーや化粧品などで、ドラッグストアやスーパーではなく特別にどこかで手配しているものや高額なもの、普段セールはしないし、増税後に安くなる見込みもないような商品
買い物をするときはキャッシュレス決済が断然お得!
現在の政府の方針では、増税後9か月間はキャッシュレス決済をすると購入額の5%か2%分のポイント還元を行うといわれています。ポイント還元されるなら、キャッシュレス決済を使わないなんてもったいないですよね。 キャッシュレス決済といっても様々ですが、風呂内さんのおすすめは「デビットカードやプリペイドカードでの決済」とのこと。
「ひと昔前まではキャッシュレスといえばクレジットカードくらいしか選択肢がありませんでした。クレジットカードで支払うと、購入後に支払いをすることになるので資金繰りや家計管理がしにくかったり、ポイントがたまってもそれ以上に使いすぎてしまって節約にならないともいわれていました。今は即払い・前払いができるデビットカードやプリペイドカードが登場し、ポイントもしっかりつく。家計管理という意味では、後払いになるクレジットカードよりも先払い・即払いできるデビットカード、プリペイドカードのほうが健全でいいと思います」
ポイント還元率はやはりクレジットカードのほうがいいのでは?と思われがちですが、「クレジットカードと同等、あるいはそれ以上のポイント還元率のデビットカード、プリペイドカードもあるんです」と風呂内さん。基本的なイメージとしては、クレジットカードのポイント還元率は0.5〜1%、デビットカードやプリペイドカードは0.2〜0.5%くらいで、やはりクレジットカードのほうが高いことのほうが多いようです。しかし、以下でご紹介するデビットカード、プリペイドカードは還元率が高いので、クレジットカードと比較しても遜色ありません。*2019年1月現在の還元率です。
・楽天銀行デビットカード(Visa・JCB)・・・還元率1%。100円で1ポイントたまる。楽天銀行口座が必要 ・楽天銀行プリペイドカード(JCB)・・・5万円チャージすると還元率1%相当の500円プレミアムバリューがつく。楽天銀行口座が必要 ・LINE Payカード(JCB)・・・最高2%の還元率!アプリもある。支払い金額や送金・チャージされた金額などがLINEで通知されるため、リアルタイムに把握することが可能。不正利用にもすぐに気づける
プリペイドカードの場合、現金で毎回チャージするのは面倒という人もいると思いますが、クレジットカードと連携させてオートチャージすれば手間もかからず便利です。ただし使いすぎてしまう人は毎回現金か銀行口座から金額を指定してチャージするほうがいいでしょう。これまで現金主義だったという人も、これを機にお得なキャッシュレス決済に変えてみてはいかがでしょうか?
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PROFILE 風呂内亜矢(ふろうち あや)
1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP®認定者、宅地建物取引士、住宅ローンアドバイザー、全国銀行協会 金融経済教育活動懇談会委員、一般社団法人みんなで作る良い行政サービス協会 主任研究員。大手電機メーカー系SIer、マンションの販売会社勤務を経て2013年にファイナンシャルプランナーとして独立。現在、テレビやラジオ、雑誌、新聞などで「お金に関する情報」を精力的に発信している。著書に『その節約はキケンです—お金が貯まる人はなぜ家計簿をつけないのか—(祥伝社)』、『ほったらかしでもなぜか貯まる!(主婦の友社)』などがある。
文/田川志乃 イラスト/加藤淳一