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ワーママとして働くためには資格の取得も大切です。現在も働いているのであれば、それほど資格の取得に対して必要性はないかもしれません。しかし、育休後の復帰や、ワーママとしてより働きやすい職場への転職、専業主婦からの就職となると資格の取得をしておいたほうが有利な場面も多くあります。 資格取得といってもいろいろなものがあるため、どれを取得すればよいのか迷ってしまうのも事実なのです。そこでワーママにおススメの資格をいくつか紹介します。

■介護福祉士:難易度★

介護福祉士の仕事は、利用者の介護を仕事としています。身体の介護から生活の援助、またメンタル面のケアといったところでしょうか。 また、利用者の家族からの相談を受けたり、指導やアドバイスをするのも仕事内容の一つです。また、介護スタッフへの指導や教育といったことも行います。 職場でのチームリーダー的な役割となります。というのも、介護関連で資格はいくつもあり、介護福祉士でなければ仕事ができないというものではありません。 近年は介護のサービス利用者も多く、介護士が不足している状態なので、就職や転職には有利な資格となりそうです。 介護福祉士の資格は介護関連の資格の中で、唯一の国家資格となっています。そのため、有資格者は現場でのリーダ的な存在としての資質も必要となります。 資格取得に関しては、合格率は60パーセント前後で推移しており、2017年1月、2018年1月に実施された試験では合格率は70パーセントを超えています。 合格率は高いのですが、問題は少し難しかったといった意見も多いようです。 しっかり勉強さえできていれば、それほど難しくない試験となっているようです。

■医療事務:難易度★

ワーママが就職活動をする際に、持っておけばよかったと思う資格の第1位がこの医療事務の資格です。 この資格があれば、医療機関での受付や会計、また、診療報酬の請求業務を行うことができるのです。 医療事務の場合、勤務場所にもよりますが、勤務時間や休日が安定しているといった特徴があります。 そのため、ワーママにとっても働きやすい職場となるのではないでしょうか。事務系自体が人気となっているのですが、その中でも医療事務は特に人気となっているのです。 医療事務技能審査試験は1級と2級があり、そのどちらも合格率は60パーセント前後で推移しているため、取得しやすい資格の一つとなっています。 また、医療秘書技能検定試験というものもあり、こちらも2級以上を取得しておけばかなり有利になります。ですが、1級だと5パーセントとかなり難関ですが、2級であれば、40パーセント以上になりそれほど難易度は高くないようです。

■宅地建物取引士:難易度★★

宅地建物取引士は「宅建」と略称で呼ばれることの多い国家資格です。不動産業界で仕事をするのであれば、なくてはならない資格となります。 不動産業では土地や建物の売買、また、賃貸物件の仲介を行なうさいに、重要事項を説明しなければなりません。この重要事項の説明は宅地建物取引士しかできないというルールがあるのです。 不動産業界での事務などの仕事はワーママにも人気の職種となっています。ですが、その人気の高さからなかなか仕事がみつからないといったこともあります。 この宅地建物取引士の資格を持っていれば就職時には有利になるのです。そのほかに建築や金融といった業界でも必要とされる場合があり、可能であれば取っておくとよい資格かもしれません。 難易度は高めなので本気で取得に向けて勉強する必要はありそうです。国家資格ということもあり、試験は年1回となっています。 その合格率も15パーセントから17パーセントを推移しているので、けして簡単に取得できる資格ではありません。 特に子育てをしながらの勉強となると、書籍だけではなく、通信教育を利用するといったようにより効率的な方法を探す必要があるかもしれませんね。

■ファイナンシャルプランナー:難易度★★★

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近年は保険の見直しなどをされる方も多く、ファイナンシャルプランナーも人気の仕事の一つで、「FP」とも呼ばれています。 もちろん、保険関連を専門としているというわけではなく、日常生活における様々な節約の方法、また、節税や投資、住宅ローンなどのローンといったお金に関するあらゆることに関してアドバイスを行うのが仕事内容となります。 他にも、不動産関連や教育、老後のことや相続、人生設計といったあらゆる点でのアドバイスを行うため、多くの知識が必要となります。 ファイナンシャルプランナーの資格には1級、2級、3級と2種類のものがあります。3級はファイナンシャルプランナーの入門といったレベルのため、難しい試験ではありません。 学科試験では50パーセント~70パーセントの合格率で推移しています。ですが、実務レベルである2級となると、難しくなってきます。合格率は35パーセント前後となります。 他の国家試験を考えれば、多くが20パーセント以下であることを考えれば、易しいと言えるのかもしれません。 しかし、1級の取得となると、10パーセント前後で推移しており、「宅建」よりも難易度の高い資格となっています。

■まとめ

人気の資格をいくつか紹介しました。難易度の高いものに関しては本気で勉強しなければできませんが、中には、ある程度コツをつかんで勉強すれば取得は可能な資格もあります。他にも様々な資格がありますから、スキルアップをめざして資格取得を検討してみてはいかがでしょうか。